数年前にClubhouseが招待制で登場したとき、まったく知らない人からであっても招待をもらおうとして、世界中のネットユーザが大騒ぎしたことがあった。金銭でのやりとりもあったと聞くが、誰から招待されたかの紐付けはきちんとなされていたはずなので、ずいぶんみなさん度胸あるなぁと、思ったものである。
それから数ヶ月後、招待制ではなくなったときに登録してみたが、すぐアンインストールしてしまった。何をしていいのかわからないというのが正直な感想だった。話題の人物がその仲間たちを呼んでトークをする、その隅っこのリスナーとして参加できるという「ちょっと特別感」というのが最初のころはあったのだろうなと推測。
その後、FacebookやZoomで、ホストと一部のゲストがパネラーとして話題を進行し、視聴者はテキスト欄で質問を書くとメンバーがそれを見て答えてくれる形式のWeb会議(に近いもの)が、一般化したように思う。わたしは音声だけよりもその方がありがたいし、欲を言うならばその場で同じ空気やタイミングを共有せずにあとから自分の好きな時間に見たいため、録画のほうが好ましい。
音声SNSが初期のころ「その時間がそっくり拘束される」、「あとから内容をまた聞くことができない」という不満があったうように記憶しているのも、おそらくわたしのような考え方の人が一定数いたのだろうと想像している。