Netflixだったと思うが、配信されていたので見てみた。2015年の「マッドマックス 怒りのデスロード」の前日譚であり、フュリオサがいかにして幼少時に楽園からさらわれたか、そして片腕の肘から下を失い、砦で地位を築いて信用させたあとで、支配者イモータン・ジョーとその息子らにとらわれていた女性らを解放したのかが描かれる。
ああ、なるほど…。必要とあらば戦えるよう鍛えられていた利発な子供だった。その能力で、さらわれたのちも生き延びた。ふむふむ。そのあたりがわかって、よかった。
それにしても、悪役のクリス・ヘムズワースがマイティ・ソーに見えて仕方がなかった。衣装も雰囲気も、チャラい身のこなしも、飲んだくれて太ったときのソーをどうしても連想してしまった。たぶん制作者側も狙っていたのではないだろうか。主演のアニャ・テイラー=ジョイはあれだけスリムで強そうに見えなかったのだが、大人になってからのフュリオサがシャーリーズ・セロンということでイメージがすでに固まっているので、筋肉質に描いてしまうわけにもいかなかったのだろう。
細部にあれこれ難はあったが、全体的には及第点。フュリオサが、さらわれてきた人間ではあったが誰からも支配されずに復習の機会を狙っていた設定で、それがわかっただけでよしとしよう。場面の雰囲気や躍動感に関しては、2015年の作品にはまったく及ばない。