ジーン・ハックマン氏(95)、妻のベッツィ・アラカワ氏(65)、そして飼い犬のうち1頭が不審な死を迎えたと報道されてから約10日。発表された死因は、アラカワさんがまず病死、その1週間後に夫のハックマンさんが病死。犬はまだ不明だがアラカワさんの近くの木箱にはいっていたと、BBCが伝えている( → 2025.03.08 米俳優ハックマンさんと妻アラカワさん、個別に病死と検視官 自宅で遺体発見)
アラカワさんは病気(ハンタウィルス由来で深刻な肺炎)により亡くなったが、夫のハックマンさんはアルツハイマー病が重く、妻の死亡を認識しないままに1週間ほど暮らして病死したらしい。心臓病があったそうだ。
なんという悲劇だろう。
記事の内容では広そうな家で裕福だったのだろうと推測されるため、ご高齢であることと病気を思えば、看護や家事をしてくれる人を定期的に呼ぶ契約があったら、異変にもっと早く気づけたのではないかと悔やまれてならない。もっともハンタウィルスというのは経路がネズミで、家にネズミに汚染された場所が(少なくとも母屋には)なさそうだったため発症経路も不明だが、それが肺炎へとつながって亡くなってしまったというのであれば、ご本人が助けを求めようと思う間もないほど、よほどの急激な悪化だったに違いない。
この話を聞いて、1日のうちに何度も話をした。
この先ふたりのどちらか(あるいは両方)がボケてしまって、片方が亡くなっても気づかなかったりして、という話である。日本の夏でそれが起こったらたいへんな騒ぎだ。ふたり一度にボケたらどうしようもないが、片方が先であったら周囲にそれをきちんと連絡して、何らかの助けを求められるようにしておかねばと考えを新たにした。