わたしが目にした英語記事は、元ネタがたった1記事でも無料では読ませてくれないFT(フィナンシャル・タイムズ)らしいので、自分で細部を読むことはできなかった。かいつまんで書くと、最近の研究では2010年以降の人間の認知的思考能力が大きく落ちているとのこと。英語で human cognitive thinking ability などと検索してみれば、学者さんたちの書いた記事が引っかかるかと思う。
つまり、事実や認識できる事象が目の前にあっても「だから何」ということであり、総合的に自分で考えて判断する能力が落ちてきている。ともなうであろう結果や、くだされるであろう判断の事例までをも目の前に出してもらうことに、慣れすぎているのだろう。
携帯電話(ガラケー)からスマホの全盛になり、人がなんでもググってしまうようになったのがそのころ(2010年)あたりからだろうか。この数年は検索エンジンよりもひとまずAIに聞いてしまう人がいるらしいし、さらにAIのほうでも、古い記事だけでなくその場で検索をして紹介する機能を各社が提供しはじめている。人が自分で考えなくなるのも自然の成り行きだ。
このままでいけばというか、すでにというか、AIに虚偽の情報を出させるように仕向ければ、人間はいとも簡単にコロッと騙される。なんとも嘆かわしいことだが、みんなでそうなってしまったときは、自分たちがおかしいことに気づきにくくなるのだろう。
AIのある現在をとても楽しいと自分では思っているし、今日もHTMLを書いてもらいそれを手直ししながら進めたが、急に便利になったこの状況を、人は落ちついて考える時間すらもないのだろうと、あらためて実感した。