話題になっていた映画「侍タイムスリッパー」が、AmazonやU-Nextにはいったということで、さっそく見てみた。低予算映画と聞いていたし、まったく期待していなかったのだが意外におもしろい。それに殺陣がきちんとしていた。
あらすじは…
幕末の雨の夜に、三人の武士が刃を交わす。ひとりは雨の中に倒れこみ、残ったふたりが対決というとき、刀に落雷があり…。気づいた主人公は(140年後である現場近くの)映画村に倒れていた。
どうやら時間が流れてしまったこと、幕府はもはやなくてまったく世の中が変わったことで、意気消沈する主人公。だが人に言っても信じてもらえないだろうし、ちょうど事故で記憶喪失と勘違いをしてもらったのを幸いと、縁あって時代劇の修行を積み、映画村で斬られ役の仕事をすることになる。ところがそこに、思いがけず大役の話が舞いこんできて…というもの。
主演の山口馬木也という人をそれほど多く知っていたわけではないが、藤田まことの時代劇ドラマ「剣客商売」で息子役を演じていたことはぼんやり覚えている。時代劇がさまになっていて、身のこなしも自然だ。
中盤から出てくる時代劇の巨匠役を演じた冨家ノリマサだが、こちらはどちらかといえば現代劇(2時間ドラマなど)で以前に顔を覚えていたので「え、この人が時代劇か」と思ったものの、いや、これがまたいい味を出している。終盤のふたりの撮影は、息を呑むほどに美しかった。
これは、見ていない人はぜひ、おすすめである。
なお、冨家ノリマサなのだが、どうも笑ったときや正面を見ているときの表情が「川崎麻世っぽい」といったん考えてしまうともうそこから抜けられず。誰かが似ていると書いているのではと検索したところ、掲示板で「川崎麻世っぽい役者さんを見たけれど名前がわからない」と書いている人を発見。やはりな。
ラストシーン、ここでもしかして、と思った場所に思った通りのシーンが登場して終わりになった。オチもピリリと利いている。