Amazonプライムに「東京サラダボウル」というドラマがあると聞いて、ときどき見ていた。9話の最終回を見終えた。
舞台はおもに新宿で、外国人の多い土地柄ゆえ新宿の警察署には通訳チームとの連係を密にした捜査課があり、そこに在籍する女性刑事(演じるのは「奈緒」)と、頻繁に職場で顔を合わせる中国語通訳で元警察官の男性(演じるのは「松田龍平」)が、ダブル主演である。
人の話を丁寧に聞いて、小さな事件と思われたものでも実は別の事件とつながっていたと気づき突破口を見いだしてしまう警察官は、あだ名が「レタス頭」やら「みどり」で(髪の毛がきれいなグリーンに染めてある)、あまり人と接点を持とうとせずに淡々と通訳をこなす男性は、そのレタスのパワーに少しずつ引きずりこまれていく。
NHKの作品らしいが、たまにNHKはおもしろいものを作るのだなと実感。朝ドラはもう30年以上見ていないし、普段ちょっとしたはずみに「ドラマやってる暇があったらきっちりニュースやりなよ」と言いたくなってしまうこともあるのだが、なかなかどうして、これはよかった。
後半の3話くらいでいきなり登場する(ワルかもしれない)警官役を、三上博史が演じている。中国語が達者な役だが、映画「スワロウテイル」を思い出してしまった。シンハラ語の通訳でイモトアヤコが出ていることに気づかず「この役者さん、すごく見覚えがある」と首をかしげてしまった。