罰当たりなことを書いてしまうが、年を取ってきて「わりと簡単にいける神社」とか、「お守りを通販してくれる神社」などに目が行ってしまう。
田舎の実母は高尾山に「さま」を付けて呼ぶほど好きなのだが、ずっと体調がすぐれずにいることを考え、2年くらい前に「出かけてお守りをもらってくる」と約束したものの…その道のりと往復の所要時間に耐えかねて通販をお願いしてしまった(転売品ではなく公式通販)。
その後も「秩父の三峯神社はいろいろな人に人気らしい」と聞いて検索したところ、早朝から新宿のバスツアーに参加して複数神社を日帰りするとか——ああ、体力がなさすぎで自分には無理だとすぐさまあきらめる。東京の武蔵御嶽神社(こちらも秩父三峯神社と同様にオオカミが眷属)と高尾山薬王院の2か所を回るバスツアーも見かけたが、やはり早朝出発。
電車で出かけられて、片道が1時間以内で、そこそこなお札やお守りをいただける神社があるとよいのだが——もっとも、こういうことを考えている人間がたどり着いても御利益があるかどうかは不明である。この先あれこれ健康のことや先々の不安などがあると思うのだが、出かけるために無理をして体調を崩しては元も子もない。どうしたものか。
新橋の烏の森神社には、自分のためではなく古い知人のために出かけたことがある。あんな都会でしかも駅の近くに神社があることを、検索するまで知らなかった。
こんなことを書いているわりには、しょっちゅう歩いているというのに、鷺ノ宮駅すぐにあって千年以上もの由緒がある鷺宮八幡神社をいつも通過している。そのうち折を見てお参りさせていただこうか。