ちょっとした質問に対してGrokが意外に親切な返事をくれたのでふむふむ読んでいたのだが、気づくと頭の中にSiriでよく聞く女性の声が流れていた。実はあのSiriの声はわたしが会社員時代に大阪の営業所にお勤めだったSさんという女性に似て聞こえて、わたしは勝手にあの声にSさんという名前を付けている。
Grok相手でもSさんが出てきてしまうというのは、わたしが漠然と、サービス名ではなく「AI」という分類質問をぶつけているということなのかもしれない。
そんなAIの声は、人によっては映画「her」のようにスカーレット・ヨハンセンなのだろうし、あるいは聞き慣れたもの(たとえばカーナビなど日常的な音声)かもしれない。
だがふと思う。幼少時に、まだテレビアニメになることも決まっていなかった漫画にわくわくしたら、後日それがテレビで放送されて「あーっ、声がイメージとぜんぜん違う」と驚いた経験をお持ちの方もいらっしゃるはず。あの声は、何で決まっていたのだろう。イメージと違うということだけはわかるのだがどんな声で誰に似ているかというのはよくわからず、とにかく頭の中に定着してしまっていた声だ。やはりテレビなどを通じて出演者の声に影響を受けていたのだろうか。
スタートレックシリーズは、つい最近のディスカバリーで変化が出るまでの長きにわたり、宇宙船内に搭載の高機能AIはどれも「コンピュータ」と呼ばれていた。だが名前はなくとも声は個性的だった。機械的な合成音声ではなく、誰かの(人間らしい)声と対話をすることに意味を持たせていたのだろう。