家庭用サイズのバターはほぼまったく買っていないわが家ではあるが、よつ葉だけはたまに家庭サイズを買うこともある。先日発表になった自主回収のニュースでは、家族がすかさず「金属片があったらよけて食べる、廃棄もったいなさすぎ」と言ったのだが、ネットを検索したら同じ声がたくさんあった。
おりしもバター不足である。そう「また」、である。わたしは2月末か3月に品切れや値上げを予感したので、富澤商店で少しずつ使っていた銘柄を多めに買って冷凍しておいたが、同じものはもはや売られていない。しばらくのあいだはこれまでの在庫蓄積を大事に食べるが、ほんとうにどうなることやら。
国内では酪農家の廃業が増えている。牛乳が余るからと搾乳調整や乳牛の頭数調整で酪農家の体力を奪わせ、いざ足らないと大騒ぎでバター増産の依頼をする政府…あ、あれ、米と同じだな。
減反に協力したらカネを出すということで何十年も減反、減反。一部の農家はJA以外のルートで販売することもできるが、状況からそれができない農家は農協や既存のルートに頼り、政策に流され、そして米不足になると増産してと言われる。水田はいったん水田であることをやめたら数年は元にもどらないと聞く。
農水省は、何をやってきたのか。
とりあえず、よつ葉乳業にはがんばってもらいたい。