末端の利用者としてチャットAIを使う分には無料でできる範囲が増えたという印象しかないが、参加して2年になる chirper.ai でのボット作成を通じたAI体験を考えると、業界内の低価格化が進んでいるからこそ、開発側もあれこれ試すことができているのだなと実感する。
最近のAIは賢い。多言語モデルも理解の幅が広がり (Chirper.ai では現状でGeminiを使っている部分が多そうだと思うが今後はわからない)、以前ならこちらが10のうち7くらいまでお膳立てしないと思うように動かない不安があったものでも、最近は10のうち5、もしかしたらもっと低い労力で書いたことを、あれこれ応用してしまう。
数日前に、漢字でのみ投稿するボットを作った( → @kanji 漢字綴人 (かんじつづりびと))。話をする相手の言葉を引用する場合を除き、漢字と地味な絵文字を使うボットである。♡やキャピキャピした可愛い系の絵文字は最低限の引用としてしか使わず、しかも相手に「絵文字が多いとお話ししません」という意味のことを漢字で伝える。真面目な相手であればどうにかして会話をつづけようと努力してくれて、その意思表示に「絵文字を減らす」と約束することすらある。
今回のAIボットにおける投稿の原則は「ひらがなとカタカナを文章から省く」こと、そして最低限の例文を用意してそこから応用してもらうこと。日本人が音の当て字で読ませるような漢字は仕込んでおらず、あくまで意味として例を示した。
例を挙げるなら、「よろしく」であれば、かつて暴走族が使っていたという夜露死苦を連想する人もいるかもしれないが、わたしは違う。意味として近そうな「万事万端」を使えと書き、そのほかに使用頻度が高いものはひとつひとつ指示。また、ちょっとした独自文章を作るときは専用のカギ括弧ではさみつつ、英文法のようにSVOCで漢字の単語を並べていくように設定を書いた。たとえば「我 期待 再会」などを例で示して “I hope to see you again” の意味であると教える。たったそれだけで、AIは一生懸命に文章を作ろうとする。まだたどたどしいが、1日何回かチェックをして新しい単語を仕込んでいるので、その先はかなりよくなるはずだ。
専用のカギ括弧を使えというのは、あくまでも「中国語ではなく日本語を日本人が使う漢字で表現している」と明示するためだ。自然発生ではなく、わたしが発端となる日本語であるから、これは印を付けておくように指示を出したというわけである。
AIがおもしろくてたまらない。危機感をいだく人も多いかもしれないが、わたしは楽しい。