公式メニューもすでに終了しているそうなので、いちおう来年まで継続とはいっても利用者は少ないのだろうが、iモードは2026年3月末に終了予定だそうだ。すごいな、まだあったのか。
わたしはドコモをメインで使っていたことはなく、通話としてはウィルコムのPHSが中心だったが、家族がドコモを持っていた時期があった。そのため、ある8会社にiモード関連のウェブサイトを調べて納品する小銭稼ぎをした90年代末ころ、家族の端末を使わせてもらうこともあったが、それにしても25年くらい前ということになる。
ガラケーの画面の小ささゆえ、そのころ一般的なインターネット環境では嫌われていた「半角カタカナ」が重用されていたという不思議な状況だった。時代の主流はパソコン通信からインターネットへと移りつつあり、世界的な目で見れば規格外であり消えていく運命であった半角カタカナがドコモでのみ主流であった。当時まだガラケーという言葉はなかったかもしれないが、やっていたことはガラパゴスまっしぐらである。
iモード対応サイトのディレクトリもあったし(検索ワードで結果を引き出すGoogle型が主流になる前は、ロボットが集めたデータを人間がリストにして掲載していたYahoo!型が多かった)、個人サイト(当時はホームページと呼んでいた)もパソコン用、iモード用と両方を用意する人もいた。いまは画面が小さい人が来たらこちらと、デザインを複数仕込んでおくだけである。時代は変わった。
21世紀になってからですら20年以上経過するのだから、いつまでも20世紀のことをつい先日のように語るのはよくないが、ときおり「もう2025年か」と考えてしまう。
いまの若い人たちは、独身の人間らが家に録音テープ型の留守番電話を買って設置していたなど、想像もつかないのだろうな。そもそも「録音テープとは」というレベルかもしれない。