かつて「あゆみブックス」として営業ののち、グループ会社の文禄堂で引きつづき営業していた高円寺北口の書店だが、6月8日に閉店することになったそうだ。荻窪店も閉店予定と聞いているから、文禄堂というブランドが減るということなのか、あるいは運営会社が書店を少しずつ規模縮小していくということなのか。残念である。(2025年6月8日(日)文禄堂 高円寺店 閉店のお知らせ)
すると、高円寺で書店といえば、北口のブックスオオトリだけになるということだろうか。
かつては、現在の文禄堂があるあたりに、湘南堂書店の支店があった。湘南堂書店は現在南口のパル商店街でツルハドラッグがはいっている場所に2階建てで存在した大きめ書店だった。パル商店街には別書店もあった。
そのほか、現在北口でパン屋の墨繪がある場所に高円寺文庫センター、そして北口の庚申通り商店街で魚屋さんの隣、現在整骨院がはいっている建物も書店だった。高円寺文庫センターが庚申通りに移転して数年だけ営業していたこともあるので、北口は南口よりも書店が複数残っていたことになる。阿佐ヶ谷方向に向かう北中通り商店街にも、数十年前までは家族経営の文鳥堂という書店があったが、こちらはおそらく終了から30年以上は経過しているかもしれない。当時はその商店街を突き当たりまで歩いて帰宅していたので、会社の帰りによく寄ったものだった。
現在では活字より電子書籍を多めに買ってしまう自分が嘆くのも申し訳ないが、やはり書店が減るのはさみしい。もっと利用しておかないと、いざというときに書店がなくなってしまう。