アイスクリーム移動販売の車と、ジョンとメアリーという子供たちを例にとって「ジョンはメアリーがどう考えたと思ったか」という発達心理学の問題があるそうだ。
まずはネットで読んで頭を整理しようと思ったが、どうやら英語の論文またはその派生形の話が日本語訳され、それを読んだ人たちがさらにネット上で要約や情報を付加している可能性があり、バージョンがいくつかありそうだ——という気がしたので、Ice cream van task などの英語で検索し、おそらくこれが原著の英語論文をかみくだいて解説した二次論文かな、と思うファイルを拾ってきて、読んでみた。
(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/0022096585900517 – ここで、無料会員登録してダウンロードした。論文をたくさん読みたい人はまとめて購入をしてはいかがかとお誘いがあったが、ひとまずこれだけ読みたかったので)
正式なファイル名は https://cir.nii.ac.jp/crid/1360855569914768512 で確認できるので、上記のサイト以外でも、検索すれば拾えるかもしれない。
以下、mikimaru要約。
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メアリーは公園でアイスクリームが食べたかったが家に財布を置いてきてしまった。アイスクリーム販売の車を運転する店主(以下「店主」)は、「午後ずっとこの公園にいるから、お財布を持ってまたおいで」と伝える。メアリーは喜んで「じゃあ午後にまたくる。そのときは財布をぜったい忘れない」と答えます。
メアリーは家に帰る。ジョンはひとりで公園にいたが、驚いたことに店主が移動をしようとしていた。「どこに行くの」と尋ねると、公園では誰もアイスを買ってくれないので教会の外で売ろうと思う、と。
メアリーが家にいると窓から店主の車が見えた。どこに行くのか尋ねると教会に行くと答える。「ここで(店主さんを)見かけてよかった」と、メアリーは安堵する。
ジョンは家に帰って昼食をとり、宿題をしていると難しい問題があった。教えてもらうためメアリーの家に行くと、メアリーの母が「アイスクリームを買いに行った」と答える。
さてここで問題。ジョンはメアリーがどこにいると思ったでしょうか。
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実はここで「教会」だと思う人がいらっしゃるようなのだ。大人でも。なぜ。
子供たちに問いかける際には三段落目が省略されているバージョンもあったようで、当時は(おそらく年齢などに応じて?)使い分けがあったのかもしれないが、現在のネットでも、省略バージョンと記載バージョンの両方を見たし、中には追加情報も含まれていた。それが本来の論文か日本語訳の書籍にあったものなのか、ネットで増えたのかは不明である。わたしはネットで省略版や改編された版を見ても、公園と即答したし、上記を要約しながらもその考えに変わりはなかった。
わたしにはなぜこれを「教会」と考えてしまう人がいるのかが、よくわからない。
もっとも、この文章を書く前にこの話をしてみた知人は「店主はなぜ午後も公園で売ると行っていたのに教会に変えたのか、それがそもそも話をおかしくしたんだ」と、問題の本筋とはちょっと違うところで苦笑していた。