30年前にオウム真理教事件が世の中を賑わしていたころ、新宿でオウム信者が何かをするというデマ(←何か具体的なテロ行為だったと思うが、詳細は忘却の彼方)があった。
デマというか、出所がわかっているのであっさり「デマ以下」だったのだが、信者の一部がそう噂しているという、内部からの話が外に漏れただけだったはずのその話が、人の恐怖心を煽った。しょっちゅうテレビなどメディアの取材に応じていたオウム真理教関係者らが誰も積極的に否定しなかったため、聞いた側はあたかも確定の事項という扱いになってしまったようだ。
たしか新宿の駅ビルが、その日は休んだ。マイシティだったと思う。休むという紙を実際に見たのかテレビで見たのかは忘れたが、とにかく休んでいた。あれだけの街がデマで商業ビルをまるまる休ませるんだと、かなり驚いたことを覚えている。
今回、7月5日に日本で何かあるというデマは、かなりの経済損失を招いたらしい。煽った人たちは、大いに反省してもらいたい。