いくら電子商取引の分野が歴史を重ねてきたとはいえ、やはり末端の客と店の側の担当者は人間である。ちょっとした言葉のやりとりで、おたがいにすっきりしない展開になることがあると、今日はしみじみと感じた。
ごく簡単なやりとりだと思ったので、メールフォームに素っ気なく書いたわたしが、相手に対して失礼に映ったのだろうか。わたしの問い合わせは「御社の商品は、遠隔地への発送に対応してもらえるのでしょうか(←かなり大きいし、諸事情があると思うが発送に対応しているか)」だけだった。詳細を伏せるため、あえてここでは曖昧に書いていることをご理解いただきたい。
帰ってきた答えは、わたしの意図するものとは違い、ちょっとずれていた。わたしはてっきり、短い文章ながらもこちらの意図は伝わっているはずと思ったのだが、なにやらずれている。そこで「まずは発送対応可能かどうかをお伺いしないと、詳しいことを先に書いてもと思ったのだが」と書くと、それがさらに相手にとって理想的な問い合わせ客ではないと思われたのか——やはりちょっとかみ合わないし、大昔のパソコン通信かと思うような、部分的に引用したようなコメントで返信が来る。
なんとも解せない。こちらはそんなに難しい質問をしているのだろうか。
発送ができるということならば、だいたいその手続き(発送費と、諸費用)の目安を教えてもらえるか、それで実際に購入するか検討する、と書いたのだが、まず注文をしてくれないと詳細は教えられないという(←そうとしか読めない)返事がやってきた。
だがわたしも通販慣れしていない人のために間に立って問い合わせをしている以上、わたしが注文できるはずもないし、目安を聞きたいだけで注文する人がそうそういるとも思えない。
話がこじれそうだったので、終わりにした。
発送した場合の(ピタリとした金額ではなく、だいたいの)「目安となる諸費用」を聞きたいだけなのに、なぜ注文を?
いちおう誤解のないように書いておくが、高額商品である。わたしは代理で話を聞いただけだ。5000円とか1万円のものではない。それとは桁が違う。
話を終わりにすることにしてもなお、すっきりしなかった。
わたしがたまたまこういう対応をされたのか、ほかの客にもこうなのか、たいへん不思議である。