予備知識なしに借りてきたDVDで、しかも時間の都合で2回に分けて見たのだが、海老フライとラーメンのシーンが強烈に印象に残った。はたして、わたしのようなぼーっとした見方で、食べ物だけが頭に残っていい映画なのかどうかはわからないが。。。たぶん、そうなのだろう。
南極の調査隊で2年にわたり、8人分の食事をあれこれ工夫した男性が主人公。おそらく実話に基づいているのだろう。
主演の堺雅人さんというのは、あまりよく知らないのだが、コメディに向いている顔つき(黙っていてもにこやかに見えていい人そう)ではないだろうか。カップ麺やバター1ポンド(450g)の盗み食いを発見したシーンでは、何が起こったのかがわかる以前に、彼の顔のアップがつづく数秒間だけで笑いがこみあげてきた。
役者としては、キタロウ(ラーメンのシーン)と、医者らしいシーンは少ししかなかった豊原功補が、たまらなくいい味を出している。豊原功補は、昔はとりすましたいい男系の役が多かったと思うのだが、のだめで「ハリセン」をやったり、時効警察に出たあたりから、本格的に三枚目役が板についてきた。
南極料理人は、関連した文庫が何冊か出ているようなので、読んでみることにした。