レンタルDVDでフランス映画「譜めくりの女」を見た。
ピアノの才能に恵まれた少女が、あることがきっかけでその道をあきらめる。数年後、法律事務所で研修をしていた彼女は、雇い主の弁護士が探していた泊まりがけのベビーシッターの仕事を引き受けることにする。その妻は有名なピアニストだった——。
アメリカあたりがリメイクしそう(笑)。そのときは、もっともっと露骨でアメリカらしく、安っぽい復讐譚になるんじゃないかな。
ストーリーは「出たとこ勝負」の「なりゆきまかせ」な雰囲気が否めず、実際にどこまで主人公が仕返しを狙っていたのかは、読みとれない。だが結果として、ピアニストの家族は不幸せな結末へと進んでいく。
主人公の、何を考えているのかわからない淡々とした表情が、けっこう怖い。薄味な作品だが、そこそこお薦め。