都も、本気で移転するつもりでまったくその姿勢にブレがないというのなら、こういう態度はやめたほうが身のためだと思う。
「誤解招いた」都が関係者に謝罪 築地市場移転問題
築地市場(東京都中央区)の移転予定地から高濃度の発がん性物質が検出されながら都が専門家の会議に報告していなかった問題で、都側は27日、市場の仲卸業者など業界代表者に「情報開示のタイミングの読みが甘く、誤解される結果になってしまった」と謝罪した。
この記事によると、8月に言うつもりだったんだそうで。
え〜っと、いま1月ですが…? 7ヶ月後まで、そんな話を大人しく待てと。ほぅ。。。当事者をなめているというか、なんでしょうね、あきれて物が言えない。
前回の都知事選の際に、出馬した他の候補らが「築地移転反対」という公約をあげたので、それまでまったく移転の再検討など匂わせなかった石原都知事(当時&現職)が、化学物質などの問題があきらかになれば再検討もやぶさかではないような発言をしたと思う。だが、当選したとたんにほっとひと息ついて、態度をそれまで通りにもどした。テレビに映し出されたあの姿勢は、文字通り「ふんぞり返って言いたいこと言っている」としか見えなかった。
築地の老朽化など大事な問題があるのは理解できる。その場に市場が存在したまま改修を行える規模ではなさそうだとも、伝えられている。だが移転先が現状で汚染されていて、扱う商品は食品だということを考えれば、予定通りに進めていく姿勢にまったくの変化がないのは、なぜなのかと思える。
移転に向けて動いて(動こうとして)いるマネーを、いまさら止められないといったことが、ひとつの大きな理由なのではないだろうか。
現状の都の方針と対応を見ているかぎりは、数年後「豊洲はきれいになりました、汚染されていません」と言われてたとしても、それをそっくり素直に信じることは、おそらくできない。