12月の頭に注文を出して、クリスマス直前に到着したバウムクーヘン。バウムの書フォーラムで抽選販売によりお仲間を募ったため、4種類を計7個(注文合計は4種類6個だったが、事故があった場合の保険として1個余分に)購入。
今回は不安があったが、届いてほっとした。
注文はしてみたが、まず、送料がわからない。たいていの店は注文後に「送料いくらで処理します」などの連絡か、あるいは処理が全自動になっているサイトでは、注文完了直前に送料も含めた合計金額が表示されるが、この店は、自動で「注文を受け付けしました」のメールのあと、お店の人からの連絡はいっさいなし。
1週間か、10日くらい待った段階で、クレジットカードの会社に「XXXユーロ」という金額が入力されていたので、お店が処理を進めていることがわかった。自分なりに電卓をたたいて、みなさんと日本への送料を割り勘するなら1個につき11ユーロくらいになるかな、と計算していた。届けば明細書がはいっているから、より正確だな、と。
ところが、である。——まぁ、それは後半にゆずるとして、バウム画像。
わたしの手元に残ったのは、自分で食べる予定で購入した黒チョコと、事故がまったく起こらなかったのでどなたのお詫び品になることもなく余った、予備在庫の白チョコ。
ぜんぶ400gでとお願いしたが、在庫がたまたまなかったのか、あるいはサービスなのか、なぜかわたし分の黒チョコは4段のものがはいっていた。みなさんにお渡ししたのは3段だが、黒チョコはわたしだけが希望したので1個のみであり、ちょっぴりラッキー。
ただ、4段といっても、黒チョコは580gくらいだった。3段の白チョコは530gくらいだったので、見た目が少しスリムで、実際はほぼ同等なのかもしれない。
実はデータを書いたメモが見当たらず…。あれ、どこにやったっけ。
記憶に基づくと、重さは580g / 直径は 11cm / 中心円 6cm / 高さ…14cm くらいだったか… ?
(ちなみに今回の紹介が間に合わなかった白チョコは、重さ 530g / 直径 12cm / 中心円 6cm / 高さ 11cm である)
断面図。すごく、とてつもなく、層がしっかりしている。食感は固め、ぎりぎりのしっとり加減で、もう少しすると水分が抜けすぎるところだが、鎧のような黒チョコが乾燥から守っている。
かなりシンプルで、正統派。生地とチョコのあいだにジャムを感じない。ジャムが絶妙で日本人好みの品ある味を出していた伯爵夫人のような黒チョコバウムがハイネマンであれば、重厚な風格を持つこちらは、余分なものがなくてもそれだけで存在価値がある檜風呂(なんで伯爵夫人の対比が檜風呂なんだか…… ^^;?)。とにかく、それぞれに、すばらしい。
…さて、店の話にもどろう。
だいたいにおいて、多くの日本人が慣れているような、至れり尽くせりのメール連絡をしてくれるような店は、外国にはない。たいていは、「あなたの注文はたしかに受け取りました」というメールが届くか、運がよければ「あなたの注文がどうなっているか、サイトで確認できます」というメールが届く程度。ドイツやオーストリアは、まじめな人たちが運営していることが多いので(それが国民性なのだろう)、たいていは、待ってくれば届く。。。わたしはそのことに慣れてきていると思ったが、今回のクライプには、驚いた。
まず、自動メールのほかは、いっさい連絡なし。注文時に、店のサイトでは〒番号を5桁までしか入力できず、無理に7桁を入れることも空欄にすることもできなかったので途中までの5桁を入力して、備考欄に英語で「ほんとはこの郵便番号なのでよろしく」と書いたが、それについても返事なし。もし途中までの5桁で処理されたらどうしよう、日本の郵便局で5桁で勘違いされたらどうしようと、少なからず焦る。
次に、いきなりブツが速攻で届くのかと思ったが、カード会社に金額を入力したのが1週間近く経ってから。もちろん、その金額の明細(小計と送料の合計)は、不明だ。自分で計算してみたらだいたい合っていたので、問題なし。
さらに待つ。すると、ブツが到着。巨大。かなり巨大。家電などがはいりそうなサイズの段ボールに、恐るべき大量の緑プチプチ。そしてその中に、7個のバウムがセロファンのようなラッピングのまま(上記写真)、位置を工夫しながら入れてあった。箱にはいっていないのに、無傷。
すごい、これだけ緑プチプチが大量にはいっていると、まったく無傷で到着するのか。
だが、商品には原材料も賞味期限もない。ありゃりゃ。かろうじて、わたしの分の黒チョコに原材料シールが貼られていたが、賞味期限は見当たらない。
さらに、巨大な家電サイズの箱に腕をつっこんで探したが、明細らしき書類はゼロ。箱の表面に「送料は80ユーロ」と書いてあったのみ。だが請求金額から送料80ユーロを引くと、商品代が10ユーロ安い計算になってしまう。さて、送料をサービスしてくれたのか、商品代を負けてくれたのか、あるいは計算を間違えたのか。こちらにしてみればラッキー。もともと400gのものを注文してそれ以上に重い商品が届いたのだから、その上で10ユーロ負けてもらえたなら、料金的には、これはかなりありがたいことだと思う。
ちなみに、ドイツの場合は7%の税金がコミになった状態でサイトに書かれているので、日本向けの商品は7%引きになる。それらについて知らない人がこのような店で通販したら、明細もないし、いったい何がいくらだったのかと、途方にくれるかもしれない。
味はかなりよかったし、お店の通販メニューにはトルテやシュピッツもあるので、いつかまた食べてみたいお店ではある。だが、この店からの買い物には度胸が必要ということを、お読みのみなさんのためにも、念を押しておく。
原材料 (mikimaru個人訳):
卵、バター、砂糖、小麦澱粉、イナミン(商標:生地の品質改良)、アラック(蒸留酒)、Kurbette M2000(商標:乳化気泡剤の一種)、ヴァニラ香料、天然柑橘香料、塩、カカオ分58%以上のチョコレート(カカオマス、砂糖、カカオバター)、乳化剤:大豆レシチン、ブルボンバニラ
(ナッツ、アーモンド、乳製品と同じ場所で作られています)
今回の訳は、他社ラベルよりちょっと読みづらく(他社は添加物や大きなグループをセミコロで区切ってくれるが、これはぜんぶカンマ ^^;)、大意は合っているはずだが、ご参考までにということで。
円安で、決済レートのユーロが145円だったため、参加のみなさまには国内送料とチャリティ代金を抜いた状態で「ひとつ4000円強」という金額になってしまった。申し訳ないが、円安はわたしが努力してどうなるものでもないので、ご容赦いただいている。
次回は2月頭にラビーンの通販を予定しているので、抽選販売に参加される方は、バウムの書フォーラムにご参加の上、応募願います。
参考リンク:
○ Konditorei Kreipe – 通販あり。
○ バウムの書 – バウムの書フォーラムも、ご参加をお待ちしています。