映画やテレビ好きならその名を知らぬ者のないIMDB (Internet Movie Database) だが、数年前から、いったい誰がこれを必要とするのかという、無駄に迷惑な機能が実装されている。
それは、アクセス元が日本だと判断してなのか、あるいは日本語環境で使っていると判断してなのかは不明だが、映像作品の検索をしたとき、せっかく出てきた検索結果の「タイトルを日本公開時の日本語名、しかもアルファベット」で表示し「公開日や放映日の情報を日本で初公開された日」にしてしまうのだ。たとえばの例だが…
ドクター・フーというイギリスのドラマがある。これをDoctor Whoで検索すると、日本語環境(もしくは地理的に日本からのアクセス?)だと、表示されるタイトルは Dokutâ fû である。だれ得…。しかも表示される放映日付は日本でもっとも早く流した局のものらしく、かなり混乱する。
たとえばあまりアメリカ本国と日本で時差なく放映しているブラックリスト、パーソン・オブ・インタレスト、NCISなどをエピソード一覧で見ると、日本で放映が確定している直近エピソードは日本の最近の日付、それ以降のものは米国のオリジナル日付なので「話数が進むと日付がもどる」という現象が頻繁に起こる。意味なし。
映画であれば、ディカプリオのファンの方がIMDBで出演作一覧を見たとして
> Wârudo obu raizu (2008)
…この意味不明な文章からオリジナルタイトル Body of Lies を連想することは、かなり難しいだろう。
ずっと何年もこの状況に我慢してきたが、ついに今日、決心をして、ログインすることにした。ログインして「すべて英語(もしくはオリジナルタイトル)で見る」というメニューを探せば、この煩わしさからは解放されるのだろう。
たしか15年くらい前にいったんメールアドレスで会員になったのだが、その後ほとんど会員でいるメリットを感じなかったため、ログインせずにいるうち、そのメルアドを使わなくなったのだ。今回は何で登録しようか。
メールアドレス登録のほかに、どうも最近IMDBはAmazon.comの子会社になっているようなので、米国Amazonの会員IDか、Facebookか、あるいはGoogleのIDなどで登録ができるようだ。いやしかし、うっかり米国AmazonのIDを使っては、クレジットカード番号も住所も押さえられているので、間違えてポチッとした瞬間にお買い上げ完了という話になっては恐ろしすぎる。ここはGoogleのIDということで、いいだろう。
GoogleのIDでログインし、Site Settings → Preferenceのメニューを探すと、Site Preferencesのメニューがすぐに見つかり、そこで「メールは不要」にチェックを入れたほか、
> Title display country → original
> Title display language → English
の二カ所を変更して、終了。これで、ログインしているブラウザからIMDBを検索すれば、二度とあの不快なものは出なくなるというわけだ。
ときどきしかIMDBをご覧になっていない方には、わたしの書いていることの意味がわかりづらいかもしれないので、ぜひブラウザを複数立ち上げて、ひとつはログインなし、別のブラウザではログインをして、同じ作品を見くらべていただければ、よいかと思う。放映や上映の日付に関してはまだ完全には謎が解けないが、タイトルに関しては、問題なくなった。
それにしても、1日何件も検索しているサイトというのに、わたしはなぜ数年も我慢したのだろう。自分でも疑問に思う(笑)。