「高円寺放送」は、いつまで放送していた?

 マクドナルドも高架下の改築で閉店するし、かつて「エンジー商店街」と呼ばれた、阿佐ヶ谷方向へ向かう高架下の商店街もなくなり(3/31からは、しゃれた名前で復活するらしい)、あの薄暗さって昔の高円寺っぽさを象徴していたよなぁと、しみじみ思い出す。

 ところで「高円寺放送」は、いつまで商店街に流れていたのだろう。

 2009年の当ブログに高円寺放送のことが書いてあったので、そのころまではまだ聞かれていたようである。

高円寺放送と、バーボンハウス休業・移転

 知らない方のために書くと、「東京宝石」、「麻雀倶楽部ピンホー」、そのあと時代は少し遅れて「バーボンハウス」などがくり返し何度も、音声のCMとして大音量で流れてきたものだった。東京宝石は歌だったが、ピンホーやバーボンハウスは中高年女性の大まじめなしゃべりで、クスッと笑わずにはいられなかった。

 あれは、いったいいつまで放送していたのだろう。終わりに気づかないまま、聞こえなくなっていた。
 高円寺の北でも南でも、そして西方向(仲通り商店街)でも、どこでも流れていた。

 宣伝メディアとして古いかどうかという「あり方」だけでなく、場を共有する大勢が同じものを何度でも聞くことを許容できるかどうかの問題も含めて、時代が変わったのだろう。

小杉湯(高円寺)の風呂清掃レポートを読む

 家庭の風呂でもすぐ汚れてしまうというのに、毎日数十人以上が利用するお風呂屋さんというのはどれほどの清掃の苦労があることだろうと、つねづね考えていた。そんなわたしの目の前に、昭和8年創業の高円寺「小杉湯」さんが、写真入りで清掃を紹介している記事が現れた( → 2023.03.20 健美薬湯コラボ風呂開催! 小杉湯の清掃レポート!)。

 浴槽、洗い場、カランだけではなく、洗面器や椅子を丁寧に洗い、そして(今回の記事には写真はないが)脱衣所ほか室内と、掃除の範囲は広い。そして短時間でやらなければいけない。薬剤や機材をうまく利用しつつ、それでも自動化ができない場所は手を使って掃除。早朝からみなさんでがんばっていらっしゃる。

  高円寺駅に近い小杉湯さんには、最後に出かけてから10年以上経つのだが、なかなか味わい深い路地に位置し、周辺の雰囲気もよい。町の銭湯としての親しみやすさを残したまま、隣にはコワーキングスペースいや飲食スペースなどをそなえた「小杉湯となり」を展開するなど、新しさも採りいれる…いや、積極的に発信していく。

 数十年前、初めて高円寺に住んだときは、高円寺の北にも南にも、何軒もの銭湯があった。いまはこちらの小杉湯さん、そして「なみのゆ」さんが北口にあり、南口はわたしが出かけたことのない1軒があるほか、検索に引っかからない。さみしいことであるが、維持の手間や費用、そして利用者の減少を思うと、これも残念ながら時代なのだろうか。

高円寺駅北口: 100円ショップCan★Do登場

 先日まではファミマだった場所(そのファミマは隣のパチンコ店跡地で開業)に、100円ショップCan★Doができた。ちらっと覗いたが、開店当日にしては大混雑ということもなく、中を見て回ることができた。場所がよいからか、実用的な100円ものよりも、きれいで見栄えのするコンセプト商品(やや高め)を見えやすく配置するなど、商売上手な印象。

 この場所は、ファミマの前はサンクス(現在は同系列のコンビニ)で、その前は岡本時計店だった。現在の店内を見て「昔の時計店というのは、ゆったりしていたんだな」と、実感させられる。腕時計だけでなく家具調の時計や貴金属などを幅広く扱うのが時計店だった。

 時計店は、時代が変わって減った業種のひとつだ。

 このブログで「時計屋」や「時計店」を検索したところ、ふたつほど引っかかったので、リンクで紹介しておく。

かつて、高円寺の駅前に大きな時計屋があった

30年以上使った時計が壊れた

 減ったのは、おもちゃ屋、本屋、個人経営または小規模な食品店。増えたのはケータイショップ、保険の比較案内ショップ(ただしどちらも短命に終わる)、それから自販機専門スペース。

 あと10年もしたら、また様変わりするのだろうな。

高円寺駅南口: 2022年12月30日夕方

 写真を撮ってみた。ここ10年くらい、いやもっと前からだろうか、冬にはイルミネーションがおこなわれるようになり、年によって色が変わる。今年は金色。青かった年もあったし、緑もあったように思う。

高円寺駅南口イルミネーション(2022.12.30)

 南口の昔はどんなだったっけと、実はあまり思い出せない。北口はよく使うので変化を覚えているが、南ってどんなだっただろう。30年以上も界隈に住んでいるのに情けない。変わらないのはトリアノン洋菓子店だ。それ以外の店はかなり変わったし、建物の建て替えもあった。

 この先も、おそらく高円寺に近いどこかで、暮らしていくのだろうと思う。同じような写真に感じられても、何気ないスナップショットは、撮影していきたい。いつか新旧を比べたくなるときのために。

周辺の駅にあって高円寺駅にないもの

 これは以前にもどこかで書いたことがあるのだが、さらに店が減ってしまったし、さみしいので書いておくことにする。

 あったけれど、なくなったもの。
 ○ ミスド(数年前に消滅) – 中野駅北口にはある
 ○ てんや(2年くらい前に消滅) – 阿佐ヶ谷駅北口にはある
 ○ ケンタッキー(JR高架線下の工事で消滅) – 中野駅には2軒ある
 ○ サーティーワン(以前は駅すぐ、しばらくしてパル商店街に登場したが消滅) – 中野駅徒歩数分にたしか残っている

 もともとないけれど、中野と阿佐ヶ谷にはあるもの。
 ○ スタバ
 ○ カルディ
 ○ シャトレーゼ(阿佐ヶ谷は、系列店のヤツドキ)
 ○ サンジェルマン
 ○ ヨークフーズ
 ○ ピーコックストア
 ○ マツキヨ(中野も阿佐ヶ谷も2軒ずつある)
 ○ コメダ珈琲店
 ○ ユニクロ(別にほしくはないが、高円寺にだけないためいちおう書く)

 …まぁ、いくつか、あってもなくてもいいものがはいっているが、いちおう書いておく。
 現在ヨークフーズとなっている店は、阿佐ヶ谷も中野も、大昔は東急ストアだった。東急ストアは高円寺駅に隣接(高架下)でそのまま残っているが、ほかのふたつは閉店してイトーヨーカドー食品館となり、その後にヨークフーズとなり、現在は中野店がヨークフーズとザ・ガーデンのコラボ店になっている。

 高円寺駅界隈は、大手資本のしゃれたカフェがない。ファミレスもなかったのだが駅にホテルができたときデニーズが入店したので、いちおうファミレスはひとつできた。

 まぁ、どこもかしこも同じ店ばかりではおもしろくないわけだが、それにしても、ちょっと高円寺界隈は買い物でさみしいと思うことがある。

夕方は、中野へ。シャトレーゼは今日も列。

 月曜の夕方は中野ブロードウェイに用事があったので、行きは歩きながらポケモンGoとピクミン・ブルーム、そして帰りはバスで出かけてきた。

 相変わらずシャトレーゼの列がすごい。前回の訪問は「できて半月だし、お昼時で人が歩いているし」と思ったのだが、今回は平日の夕方だ。しかもレジが(故障かなにかで?)ひとつで対応していたらしく、客が動いているように見えない。
 対照的なのは向かいにある不二家で、洋菓子に関してはケーキなど似たような商品を扱っているというのに、ガラガラである。

 思わず笑ってしまったのが、わたしたちが通り過ぎるときにその列を見た女性ふたり。そのうちひとりが立ち止まって「なんだろう、この列は、シャトレーゼって書いてあるけれど」と言う。もうひとりが(おそらくはこの界隈の人ではないのだろうが)「普通のシャトレーゼだよ、なんで並んでいるかわからないけど——ほら見なくていいよ、普通のシャトレーゼだってば」と、けっこうどや顔。

 …いや、東京23区西部には、ほとんどシャトレーゼは存在しないのだ。大きめスーパーの一部に間借りのように売り場がある事例を見た人もいるが、シャトレーゼだけで単独の店舗、しかもそれが「最近になってできた」となれば、人は並ぶのである。あの「見なくていいよ」の方は、もしや東京都下または23区東部にお住まいかもしれない。

 中野ブロードウェイにあのような明るい店ができて、正直なところ驚いているし、今後に期待もしている。客層も厚くなるのではないだろうか。
 いままではわたしも、商店街を歩いたらブロードウェイの手前を左折し中野通に出て、サンクオーレの中にある書店やヨークフーズを見て終わりにしていたが、今後はおそらく「ブロードウェイでちょっとシャトレーゼを見ていくか」という気分になる日が増えるはずだ。

シャトレーゼが、中野ブロードウェイに

 ブロードウェイの1階、カフェMiyamaのあった場所(不二家の向かい)に、シャトレーゼができたらしい。以前はこまめにチェックしていた「開店閉店」の情報をひさびさに読みに出かけて、さらに食べログで確認した。同時に阿佐ヶ谷駅のタリーズが7月末で閉じることも知った。

 最近このブログの掲載日付が実際の記入日付と半日以上異なっている場合があり(翌日に書くことが増えてきたため)、内容が薄くなってしまうこともあり、どうしたものかと考えている。以前はこのブログのほかに複数のものを毎日書いていたのだが、最近は毎日書くのはここだけになってしまった。それでも分量が減っている。

 以前のように、思いの丈をガーンッと書くぞという気概は、はたしてもどってくるのだろうか。

鷺ノ宮のオーケーストアが、マジで安い

 連休前にも書いたが、オーケーストアは安い。鷺ノ宮には2軒オーケーストアがあり、駅から北上して中杉通り沿いの店舗と、駅から川沿いに下井草駅方向に歩いた住宅街の店舗がある。中杉の店には入店したことがないのだが、鷺ノ宮店(住宅街のほう)は、今回で2度目。

 安い。
 しかもスマホ決済対応。会員登録して現金で払うと安いのだそうだが、そういうことを抜きにしても、お手頃価格。
 今回もふたりで入店してけっこう買ったのだが、会計が3000円に届かなかった。

 JR高円寺駅すぐに高円寺店もあるが、店内の通路が狭くて混雑していると動きがとれず、もう何年も買ったことがない。だがこちらの鷺ノ宮店は店内も歩きやすい。

 商品の安さも魅力だが、淡路島のプリンなどが置いてあるのを見ると「ぐっ」とくる。それから、これはおそらくだが、いろいろなスーパーがイオンの系列または提携関係になっていく中、ここは無関係なのではないだろうか。どこのスーパーに入店してもトップバリュー商品があることに慣れてしまい、こういう店が斬新に思えてくる。

 将来このあたりによい物件が見つかったら、オーケーストアのためだけに引っ越しするのも、ありかもしれない(←おいっ)。

オーケーストアは、安い

 高円寺のオーケーストアは個人的にどうも入店しづらい(通路が狭いなどの理由)のだが、今日は用事で鷺ノ宮を歩いていて、初めてオーケーストア鷺ノ宮店を利用してみたところ、とても店内が歩きやすかった。しかも安い!! 弁当類が299円(税抜き)からあり、多くが400円以下。驚き価格だ。

 オーケーストアは鷺ノ宮駅の近くに2か所あり、鷺ノ宮店は学校の近くで住宅街。すぐ近くに行くまでそこにスーパーがあるとはわからない外観。もう1店舗は鷺ノ宮駅から北上し、中杉通りと新青梅街道がぶつかる角にある。そちらの名前は中杉店で、人の出入りが多い。自転車置き場も混雑しているので人気なのだろうと思う。

 ヨーグルト製品、チーズ類などが安いのは高円寺店を見たときも気づいていたが、価格帯が落ちついていて、しかもスマホ決済やカードも最近は使えるようになったので、利用しやすい。
 今後ときどき近くに行く用事がありそうなので、また買い物しようと思う。

高円寺で、楽しかったこと

 今日は短時間ながらも高円寺を歩いていてよいことが連続した。

 まずは、あきらめていた「花びら餅」。高円寺に和菓子店は減ってしまい、1月前半くらいまでしか販売されない新春の「花びら餅」には、今年はもう出会えないと思っていた。だが大正時代に創業の和菓子店「島田屋」に寄ってみたところ、数個が残っていた。

高円寺散歩

 ひとつ320円だったので、ふたつ購入。店主に「1月中は販売しますか」と尋ねると「いや、今週までです」と。ぎりぎり間に合ったことになる。よかった。

 さらにその数軒先、かつてパン屋のヒロセがあった場所は…あれ、ヒロセが開いてる? いや、年末に閉じたはずだが? いや、たしかに開いてる。なんでだろ。奥に見覚えのある店員さん、そして手前にいるのは店主さんではないか?

 狐につままれた気分で、撮影してすぐ焼き菓子を注文し「あの、一度、閉店されたのでは…?」と尋ねると、もごもごと「お客さんが(…楽しみにしているし…?)…10月と11月に、体を壊して2回救急で運ばれたんですけれど…」というお話。その口ぶりからは、もしかするとたまたまこの日に営業したというのではなく、体調がよいときは店を開けるということなのだろうかと、あれこれ考えながら店をあとに。

(帰宅後にTwitterで教えていただいた情報によると、新年は1月11日からと書いた張り紙が店頭にあったのだそうで、復活することは新春から決まっていた様子)

 ん〜。これからもときどき店の前を通ることにする。気になる。

 その後、東急ストアで買い物をしているとき、いつものMJBコーヒー(ドリップのミックスタイプ30袋)を買うか買わないか迷い、今日だけは別のMJB(10袋)にした。30袋のものはまだ少し残っていたし、ヨドバシでも配達してもらえるので、今日でなくてもいかと思ったのだ。

 ところが帰宅途中に前を通った「まねきや」(格安の食品店、型落ち品や賞味期限切れ直前なども扱う)で、そのMJBコーヒー30袋入りが、半額以下の299円で売られていた。賞味期限はまだ先なので、おそらくモデルチェンジか何かがあるのだろうか。店頭のその場所でコーヒーを見て考えていた男性がいたが、脇から手を伸ばして2パックをとった。即座に購入。なんとついていることだろう。

 今日は、なんだかよい日だった。ロト7でも買ってみればよかっただろうか。そこまでは考えつかないまま夜になってしまった(ロト7は金曜の夕方まで販売、その後に抽選)。来週もついていたら、買ってみよう。