お盆の東京

 数年前にも東京ステーションホテルに、お盆のころ宿泊したことがあった。あのときは、たまたま部屋が空いていたのだろうと思った。
 今年はいろいろあって旅行どころではないかと考えていたところ、7月になってからネットを検索したというのに、浅草ビューホテルで8月14日ならばホテルの部屋に空きがあることがわかり、食事付きプランを申しこんだ。どうやら8月14日ころというのは、地方に人が帰省して、東京が空いている絶妙のタイミングらしい。そのころからずっと8月13日も15日も満室だったが、予約をとってからしばらくしても、8月14日だけは、空きがあった。

 到着してみると、本来の部屋よりも少しよさそうな広さの部屋にグレードをあげてもらえたようで、思いがけないサプライズで浅草の1泊を楽しむことができた。

 それにしても、JRの高円寺から秋葉原まで平日夕方の電車で移動したというのに、山手線内までは電車に立ち人数もほとんどなく、かなり空いていた。秋葉原に近づいたころには人が増えていたが、それでも平日の感覚とはだいぶ異なっていた。つくばエクスプレスに乗り換えして2駅目のTX浅草駅というところから、浅草ビューホテルの目の前に出られる。
 ホテルに着いてからも、周辺の景色はゆったりとしていて、まったく東京には思えないほどだった。来年はもう東京オリンピックでこんな経験はできないだろうが、今年はよいタイミングで宿泊できたと思う。また、部屋からはビル群や浅草寺だけでなく、その手前の「浅草花やしき」が見えて「これがあの!!」と、ちょっと感動。かなりこぢんまりとした遊園地である。

浅草に1泊
(食事は夜のルームサービス。肉のやわらかさに驚いた!!)

 もともと宵っ張りのせいか、日付が変わったくらいではまったく眠れないのだが、何時になっても深い眠りに落ちることはなかった。部屋は広いし、カーテンの向こうからはスカイツリーが見える。物音もほとんどなく静かだが、やはり何かのはずみに「自宅ではない気配」で頭がはっきりしてしまう。ようやくまとまった睡眠がとれたのは、4時を過ぎてからだったかもしれない。

 朝の7時過ぎには、目が覚めた。

 部屋の中はエアコンで快適だったが、食事でビュッフェに寄って帰ってくると、窓からただ事ではない暑さが伝わってきた。朝の9時でこれでは、あまり観光などをせずに家に帰ったほうがよさそうである。もともと浅草は片道1時間くらいで来られるし、無理をして体を壊してはもともこもない。

 浅草寺を抜けて仲見世から東武浅草駅へ移動し、地下鉄銀座線で日本橋まで。そこから散歩を兼ねて東京駅まで移動して、JRで高円寺まで帰ってきた。浅草寺にはいつも東武浅草駅から仲見世を通って、中をゆっくり見ずに帰ってしまうが、逆方向からのんびり歩けたのはよい経験だった。

 折しも、西日本では最大級と噂される台風が迫っており、ニュースでは西日本を観光中(または帰省中)の方々が交通機関の閉鎖予測でご苦労されている話が伝わってきた。その台風に関係があるのかどうか、東京でもときどき10分間ほど生暖かい風と勢いのある雨が感じられたが、その10分くらいを過ぎると路面が少し濡れた程度で、また晴れ間が覗く。14日も15日も天気はほぼ同じだった。

 台風のニュースが大きかったというもあったが、今年は終戦記念日の話題がテレビで少なかったように思う。

 すぐ家に帰ることにしたのは今日になってからの判断だったが、帰宅途中で、もしやぎりぎりのところで黙祷時間に間に合うかもと気づいた。だが帰宅したときには12時を少しまわっていて、一斉に祈りを捧げることはできなかった。

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