製菓製パンに感心のある方ならsば利用した(もしくは名前を知っていた)であろうcuoca。やや割高に感じられるものはあっても洗練された商品が揃い、眺めているだけでも楽しいサイトだった。ひさしぶりに見にいったところ、今年の6月末で、通販は富澤商店のサイトと統合したと書かれていた。
2017年の9月から富澤商店の傘下にはいっていた。それでもオンラインショッピングはそれぞれが継続していたので、ちょっと不思議だなとは思ったのだが、おそらくcuocaという名前と長くつづいてきたブランドの矜持、そして昔からの社風や顧客など、あれこれ考えるところがあったのだろう。
富澤商店のほうではcuocaブランドのものも扱っていたが、ざっと見たかぎりでは、cuocaのほうで富澤ブランドを強く押し出していたような記憶がない。トップページなどいたるところに富澤商店へのリンクが目立つように書かれていたので、あくまでそれまでの顧客を大切にしたいということだったのかもしれない。
誰もまだパートフィロ(薄い皮)を使った菓子を家庭で作れると想像していなかったころ、クオカにはあった。店頭でも通販でも扱っていた。その後は海外からの輸入食材を扱う店が増えて、現在でこそフランスの冷凍食品を扱うピカールなどで買うこともできるが、当時のクオカは画期的だった。
いまは新宿駅東口で「ビックカメラ」になってしまった旧三越の地下に店があり、そこに出かけて商品を眺めるのが好きだった。ビックカメラにユニクロが同居してビックロと呼ばれても、10年で賃借の期間が終わるのでまた食品を扱う店がもどってくれるのかと思っていたら、そのままビックカメラが残ってしまった。あの旧三越のフロアにあったパン屋のジョアンも好きだった。