子供のころに謎だったのは「富士通」だった。ツウとはなんだろうと。だがしばらくして「世界の車窓から」という番組が有名になったので「そうか、交通機関のツウなのか」と決めてしまい、謎に思わなくなって忘れた(←よい子のみなさんは自分で検索しましょう)。
その後、気になって仕方ない対象は「電通」になった。この「ツウ」はなにか。当たり前すぎて誰も元の名称を言わないので、ようやくこの年になってWikipediaを見ると(Wikipdia: 電通)、100年以上前に日本電報通信社という名称になり、その略称が電通だったとわかった。そんなに歴史が長い会社だったのか。
個人的に、思い出がある。銀座のどこかにあった大きな広告会社に出かけた人と待ち合わせをしたところ、予定を遙かに超えて数時間以上もその人が足止めされた。わたしは銀座の山野楽器で、待てども待てどもやってこない人をどうしたものかと、途方に暮れたのだ。
当時は携帯電話も一般的ではなかったし、仮に持っていたとしても相手が仕事中である可能性を思うと電話はできなかったわけだが、いまもときおり思い出す。最近になって「あの広告会社は、もしや電通だったのか」と聞いてみると、そうだったらしい。
なにかと話題になってきた会社だが、9月27日は大きな葬儀をプロデュースすると聞いている。
いまからでも規模を縮小して自民党主催の葬儀にしてもらいたいと、心から願っている。