週末が何日かによって前倒しすることはあってもぜったいに25日を超えないのが日本のクリスマス。24日の午後にもなればスーパーで生クリームの割引セールがおこなわれたり(賞味期限はまだ先)、25日の午前ともなればスーパーにあったクリスマスの棚はおせち関連商品に切り替わる。
だが不思議なことに、ぜったいに店頭で余っているはずのクリスマス商品を、25日以降に値下げして見切り棚に置いたりしない。見栄えが悪いからか。あれは毎年ほんとうに不思議である。余っていないはずがない。おそらく巷の格安食品店などに流す段取りができているのだろうが、その店で割引で売れば手間も省けるのではないか。
いっぽう、キリスト教の文化圏にある国々で考えれば、24日以前からアドヴェントとしてゆっくりとクリスマスを待ち、その後の公現祭(1月6日)までの期間が、クリスマスシーズンである。24日を過ぎると何もかもが歳末ムードに切り替わる日本とは、大きな違いがある。