ちょうど昨年のいまごろ、90年代の米不足についてこのブログで書いていた。
あのときはもうほんとうにすさまじくて、しかも時期が寒いころだったので(つまり次の米の時期までかなり長い)パニックのような状態になった人も多く、どこかのスーパーで朝のうちに米販売があると聞けば、並んで買った。わたしも家族がちょうど宿泊をともなう仕事がつづいていたため、帰宅時に米があったら喜ぶだろうと朝から並んだことがあったが、そのときは専用の入り口から「あきたこまち2kg」が手渡され、それだけを会計した。ブランドや大きさを選べるような状態ではなく、あるものを売ってもらうという状況だった。
あのころは現在ほどインターネットが普及しておらず、パソコン通信や、iモード(携帯電話会社が自社で専用のコミュニケーション掲示板を用意していて、iモードはdocomo提供だったと思う)などで愚痴や不満が書かれていたが、一部の心ない人たちの言動を見ては「あんたらそんなに普段からコメが好きだったっけ」と言いたくなった。食の不満や不安があるとき、人は心がほんとうにすさむのだなと実感。
今年の米不足は販売制限があるとはいえ、秋まで待てば多少は米が流通するかも…という予想ができるので、前回ほどひどくならないことを祈るばかり。