原作は長い話だというのは聞いている。日本語訳は新潮文庫で672ページとなっているが、Netflixで話題の第一シーズンを見て、孫世代が思春期になるころまで終わった。まだこれで半分くらいだというから、第二シーズンが待ち遠しい。
(Amazonアフィリエイト経由 原作本) → 百年の孤独(新潮文庫)
物語の舞台はコロンビア。ある一族の女性が、近親婚が多くなったため奇形の子供が生まれるというおそれをいだいていた。そのため夫となった男性との将来をなかなか思い描けずにいたところ、村の人間にからかわれてしまう。それを侮辱であり恥と感じた夫がその男を手にかけてしまい、若い夫婦は新たな土地を求めて旅に出る。一部の村人らとともに放浪のような旅に出て、ようやくたどり着いた場所を開拓——やがてそこは活気ある「マコンド」という街となる。紆余曲折を経てそこが理想郷のような存在となったとき、彼らが開拓して作りあげたその街が、国という存在から目を付けられ、支配や搾取の対象となりかけてしまい…という話。
映像もいいが、音楽がいい。ときどき1話ずつ見ていただけなのに、頭の中にその音楽が残る。若い世代から老齢に近づく主人公夫婦の引き継ぎも見事で、どちらの世代を演じた役者さんも雰囲気が似ており、ドラマが一体化している。今後の第二シーズンでは、設定が高齢過ぎて出てこられないかもしれないが、回想シーンなどで登場するだろうか。
スペイン語はまったくわからない(Duolingoで17くらい言語を学習している気がするが、その中にスペイン語はない)が、今後チャンスがあったら、学んでみたい。
それにしても、この作品が「長い」ということだけは以前に聞いていたわたしは、同じ作者の短めの話「予告された殺人の記録」をたしか買って、冒頭だけは読んだ記憶がある。なぜかそれきり積ん読の山に埋もれさせてしまったようだ。よい機会なので、引っ張り出してくるか。