Netflixで「アンスラサイト」を見た。
ネットで検索をかけてみると褒めている人ばかりで驚くが、全6話のうちおもしろかったのは3話くらいまで。4話あたりから何やらまとまりがなく感じ、5話では(2話分まとめて見ようと決めていたが)見る気が薄れ、それでもどうにか最後まで見たら、やたらとつまらなかった。
途中までの緊張感を、維持できなかったのだろう。
あらすじは…
ある山間部の街で、ジャーナリストの男性が(都会に住む娘と連絡を取り合っているうちに)行方不明になる。娘は父の取材内容が失踪に関係していると考え、街に乗りこむと同時にネットを駆使して情報を求める。実はこの女性は人とのコミュニケーションを取るのは苦手だが、オンラインで運営する事件サイトには協力者が大勢いて、ちょっとしたことならすぐさま情報が集まるという便利な設定なのだ。
その町では30年前にカルトの集団自殺があり、わずかに生き残った関係者のうち教祖は病院の奥深くで入院(暮らしの雰囲気としては収監に近い)していた。街の人々はその事件の影を引きずりながらも忘れて暮らそうとしていたが、ときおり起こる失踪事件に裏があると騒いで周囲に疎ましがられている女性警察官、宗教団体の特徴と似た模様を付けられた遺体、その殺害犯人ではと疑われたため事件を解決しようとする男性、周囲がつよく反対するのに洞窟や山を開発している企業とそのお抱え科学者ら——という、つながっているのかいないのかよくわからないが、とにかく登場人物が多い話。それを6話に詰めこんでいる。
最初はテンポがよかった。だがいかんせん、どこかで見た話の寄せ集めである。主人公女性はデンマークのドラマ「ブリッジ」のサーガ・ノレンに見られるような特徴、雪深い山間部の閉鎖的な街(しかも洞窟付き)は山ほどある設定、宗教団体、洞窟のなかに何かいるのかいないのか…新しさがないなと思ううちに、中途半端に終わってしまった。
だが、ネットではなぜか高評価のようである。不思議だ。わたしはIMDBで(滅多に入れない)5を入れた。10点満点のうち5である。