何年くらい前だったか——それまでずっと長いこと、アナフィラキシーをアナキフィラシーと間違えていたことがわかった。なぜこんなに言いづらいのだろう、いったいスペルはどうなっているのかと調べようとして、やっと気づいたのだ。
今日の場合は、とくにカタカナではなかったのだが正しいかどうかいつも考えてしまう漢字のことを思いだし、そのついでに「カタカナを間違える」と検索したところ、けっこう同じような人がいた。識字障害のディスレクシアをディスクレシアと読み間違えていたとの話もあって、仲間がいたことにほっとした。わたしも実はスペルを調べたときに覚え直した記憶がある。
家族もそういえばランバダかランダバか考えこんでしまうと言っていた。おそらく誰にでもあることなのだろうと、そう考えておくことにしよう。
それにしても、接写などの際に使う close-up だが、クローズアップと読んでしまうと「閉じる」ことを連想する。クロースアップが本来の発音。また、いまだにうっかり間違えてしまうのだが、ニュース は news で、発音はニューズである。英語を話しながら「あっ、ニュースと言ってしまった」と思うことがあるほど、恐るべし日本語のカタカナ影響力。カタカナにいったん慣れてしまうと、そのまま英語にできないものがけっこうあるというのに、ついうっかりやってしまう。
(以前に雑誌で通訳業の方が、ビジネスをしていた客同士がいきなり雑談にはいって「そういえば、人間ドックやったんですよ」と言ったのを訳せず、ヒューマンドックと言ってごまかした話があったが、守備範囲以外で雑談がはじまると、けっこう焦る人はいると思う)