1年に1回あるかないかの、田舎への日帰り移動の日。親も高齢なので何があるかわからないし、たまには日帰りもいいかと。
しかし「田舎あるある」だが、東京から東武線で駅に到着するまでの料金より、その駅から田舎の家に行くタクシー代のほうが高い。だから日に数本しかないバスを調べて出かけるのだが、それが都内を通勤ラッシュ時間帯に浅草まで移動しなければならないもので、ラッシュとは無縁の生き方を長年してきた身にはつらい。しかし片道数千円のタクシー代は惜しい。
そこで、覚悟してJR中央線に乗る。幸いなことにラッシュのひどさは新宿までだった。その後はあまり人と体がくっつかない程度の混雑だったので、さっそくその場で東武線のサイトを立ち上げ、特急券を予約。乗車券はSUICAでその場で払うので、特急券の1050円をクレジットカードで。完了。
神田駅まで出て、地下鉄銀座線で浅草まで。
上野行きに乗ってしまったが、ぱっと見でアメリカ人のグループが、なぜ上野で全員が降りたのか理解せず、すいたすいたと喜んで椅子に座ろうとする。よほど「終点だよ」と英語で話しかけてあげようかと思ったのだが、駅員の言葉(日本語)と降りるという身振りで通じたらしく、そそくさと降りた。ああいうときの事務的なしぐさや表情は、言葉がどうのとは違い、すぐ通じるものなのだな。
JRも少し遅れがあったが微妙にあちこちで少しの遅れが感じられた。
浅草の駅で、朝が早いと駅ビルが開いていないため何も買えず、改札を抜けたら飲み物の自販機すらないのは経験済みであるため、タリーズでカフェラテと軽食を購入。東武ポイントかと思ったら、楽天ポイントだった。
車内清掃が終わった「りょうもう号」に乗る。平日の午前で下りなので快適。人はあまりいない。
電車が1分遅れたので、バスに乗り遅れないよう急いで移動する際、ゴミ箱を探す時間を惜しんでタリーズのカップを持ち物に入れたが、飲みきったつもりでも残っていた泡が液状化し、バッグ内がコーヒー臭い。田舎の家に到着してから持ち物をチェックしたが、幸いなことに渡す予定の手土産や頼まれていた買い物はコーヒーがついていなかった。自分の持ち物が少し臭ったので、拭いたり洗ったりして室内に干させてもらう。
親は90過ぎているのに、それにしてはまだ多少は動けていた。寝たきりではなく、よぼよぼしながらも室内を歩く。本人は「ひとりで庭に出られない」と言っていたが、室内だけでも歩けてすごいと思う。
数時間後、帰りのバスに合わせて家を出る。誰も乗っていなかった。途中で中国人観光客らしき人たちがふたり乗ってきた。いや、観光客かどうかはわからない。なぜなら市街の中心部より前から乗ってきたからだ。たまたま中国語を話すけれど普段から住んでいる人なのだろうか。
駅に向かうバスの中で、到着後にダッシュすれば間に合う特急か、あるいは30分後に出るほうか、どちらを予約しようか迷う。けっきょく30分時間を潰すことにしたが、到着してからもなお遅れでホームに2〜3分ほどその特急が止まっていることに気づき、気持ちが揺れた。だが仕方ない。
駅のコンビニに寄ると、ここも楽天ポイントだった。なんだ、東武ポイントってまだまだなんだな。いや、楽天でありがたいけど。
帰りは北千住から千代田線だが、北千住から千葉方向に向かう千代田線が遅れているらしく、これが東京駅方向だったらどうしようと思うほどホームに人があふれていた。
高円寺方向への移動は問題なく、無事に帰ってきた。途中で家族とメッセンジャーで「マクドナルドを買って帰る」という話になったため、何年ぶりかわからないほどマクドナルドへ。タッチパネルで「エグチ」というもの2個とポテトのLを押し、楽天Payで買い物。ちなみに現金支払いの人は出てきた紙をカウンターに持っていって支払うらしい。
もう、わたしくらいの年齢が、こういう買い物ができる上限ではないかと思う。70以上の人など、けっこうむずかしいのではないだろうか。
帰宅し、マクドナルドを家族に渡して、田舎の家に到着の電話をすると、朝の出発からちょうど12時間だった。滞在が4時間半、電車の移動が7時間、徒歩と買い物で30分である。なんとも疲れたが、タクシー代が節約できてよかった。