先日の「自販機」につづき、今日はバスタブ。
かつて風呂なし物件に住んでいた人たちで、台所の隅に簡易バスタブ——縦長ではなく、座れるかどうかくらいの浴槽にシャワーカーテンを付け、おそらくは洗濯用排水口などを利用して水を流すシステム——を使っている事例があった。わたしもあるお宅で見たことがある。そのお宅はすぐ近くに銭湯があり、営業時間内であればそこを利用していたが、夜間や早朝、あるいはどうしても簡単に汗だけ流したいようなときは、そこでシャワーを浴びたりしていたようである。
また訪問介護サービスでは、折りたたみまたは膨らませるタイプのバスタブを業者が持参して、本人があまり動かなくても利用できるような場所に防水の敷物をしてから利用するケースもあるようだ。昭和の時代なら浴室以外で給湯システムがない家も多かったが、最近では台所だろうと洗面台だろうと、多くの家で湯が身近になっていて、訪問サービスでも近くの蛇口から湯を浴槽に張って使うことが容易となった。
わたしがなぜ検索しようかと思ったのか? それはネットで見たある中古物件。戸建てのデザイナー物件だが「室内はめちゃくちゃおしゃれでかっこいいのに風呂はシャワーのみ」という、とにかく見栄え優先なところが惜しい家だった。設置型の猫足バスタブは無理でも、折りたたみまたは膨らませるタイプのものを用意して、人がいないときには広い部屋全体を浴室のように使ったら気持ちいいだろうなと妄想が広がった。もっとも、排水だけでなく、日本では湿気の問題はあるだろうけれども。しょっちゅう使っていたら壁や天井が早く傷むかもしれない。
簡易バスタブ、ポータブル浴槽などの表現で検索すると、膨らませるタイプ、折りたたみタイプ、いろいろ見ることができる。2万円前後くらいで買えるものもあるようだ。さらに安いものもあるが、さすがに子供の水遊びとしても使えるような簡易タイプは室内が水浸しになる事故を考えると恐ろしいので、強度と安全性を重視したほうがいいかと思う。
室内に臨時で置くのならば、白は避けたいところ。淡い色がいいのかな。
(画像は楽天から)
それにしても、やはり憧れる猫足バスタブ。自宅で日常の品としては要らないが、たまには使ってみたい憧れのフォルム。
(画像は楽天から)
ああ、長めのよい部屋と明るい浴室のあるホテルにでも、泊まりに出かけたい。数年前に泊まった浅草ビューホテルは、浴室が最高だった。
さすがに浴室の写真は載せていなかったか。どこかで載せた気もするが、あとで探しておこう。