90年代に米不足があった

 いまでこそ、自分で選んでタイ米を買っている人も多いと思う。だが30年ほど前の米不足のとき、米専門店では白米を希望する人にセットでタイ米を売らざるを得ないほど、状況は深刻だった。国産の白米だけ好きなだけ買いたいというのは、運がよい人か、何らかのコネがある金持ちなど、ごく一部だったと思う。

 慣れないタイ米は、多くの人にとって「粘らないのでおにぎりにならない」、「ぽそぽそする」など、米不足騒動の初期を中心に不評だった。そうこうするうちにコンビニのおにぎりもタイ米を多めにした外国米ブレンドが登場したが、おにぎりの形状が保てないため、トレーなど容器のままのおにぎりに箸を入れ、口へ持っていく人も実際にいた(わたしだ)。

 不満をネットに書いている人も多かったが、わたしは「あんたらそんなに米が好きだったっけ」と、あきれてしまった。パンが好き、麺が好きと言っていた人も大勢いた時代だ。そんなに米が好きだったのなら普段から購入し、注目しておけばよかったのに。
 出張中の家族が帰宅したときに外国ブレンド意外の米を食べさせてやりたくて、早朝からスーパーに並ぶ経験をしたのは、後にも先にもあのときだけである。(しかも家族は出張先で、ブレンドであろうが国産米を食べていたことがのちに判明した)

 さて、なぜこんなことを書いているかというと、国産の複数原料米というものを、人からいただいたからである。
 ネットを見ると「こんな風に炊きましょう」やら「油を入れてたくのもいいかも」やら、あれこれ情報が。

 最初はそのまま炊いて、その次にどう食べたら美味しいかを考えつつ、味わおうと思う。

天日干しの米は、美味

 田舎の家は周辺がすべて水田で、夏はカエルの鳴き声が大きかった。近所の兼業農家の方々が、自家用を中心に隣近所にも少し販売するため、米をそこで作っていた。

 秋になると収穫した稲がきれいに稲架かけ(はさかけ)で天日干しされていたが、その周辺で子供同士が追いかけっこをして遊んだりと、おおらかな時代だったと思う。

 そのあたりは現在、ご高齢となった所有者らが稲作をやめて、かなりの部分が太陽光発電のパネルに埋もれている。

 東京に出てきて数年くらいは、田舎の親がわたしの食費を案じて米を送ってくることがあった。スーパーで売られているようなものではなく、ご近所から買ったものを適当な袋に詰めたものだ。粒も大小が混じっていることがあるし、異物も多少はあったが、当時はそんなことは気にせず、ありがたく食べていた。そしてそのころのわたしは、それが天日干しの美味しい米を食べていた最後の日々だとも気づかないまま、やがて東京で米を買って食べるようになった。

 それから数年して、何かのはずみに、田舎のものか買ったものかは忘れたが天日干しの米に遭遇した。炊いてみて「こ、米というのは品種は二の次で、もしや天日干しかどうかのほうが味に関係あったのでは!!」と、衝撃を受けた。だが銘柄米で天日干しといったら、そうそう買える値段ではなかったと思うので、その場はそれで終わった。

 そうするうちに自分でパンを焼いたりパンを買いに行くことが趣味になり、朝はかならずパン食になった。そのほか1回くらいは麺も食べることがあるため、米の食事は平均すれば2回に1回か、それより低くなる。頻度が減っている場合はあまり何キロも買えるものではないが、遠くから送料をかけて通販することを考えれば、やはり5kg以上ということになるかと思う。(あるいは、ごく少量のみメール便とか)

 この商品は楽天。長崎から送料込み3000円。美味しそうだけれど、やはり5kgで3000円か〜。仕方ないかな。

 秋になったら、1回くらいどこかから、天日干しの米を買ってみたいと思う。

山羊乳の臭みが、以前は苦手だった

 先ほどシェーブル(山羊乳のチーズ)を食べていて「そういえば昔はこの味に驚いたものだったな」と思い出した。
 最初は固体でもびくびく食べたので、液体で飲む山羊乳などとんでもなかった。初めて旅行先のフランスで紙パックの山羊乳を買ったとき、「こ、こんな小さなパックに、ヤギたっぷりはいってる」と、驚愕したものだ。ところがいまでは日本でも希少な山羊ミルクの入手機会があると、予算の許す限りは買って飲んでいる。

 チーズや乳製品では、この数十年で日本人向けに匂いが少ないものの流通が増えてきたように思う。日本製のカマンベールも見かける。だがチーズ類はおおむね、輸入品の場合は臭みが強い。ときおりいまも匂いの強さに驚くほどだから、慣れていない人にはつらいかもしれない。

 フランスは街の小さな商店(日本で言うならコンビニより小さい食品店)でも、冷蔵棚に山羊乳があった。酪農の国ならではだろうが、日本では牛乳以外はあまりお目にかからない。山羊乳もたまには飲んでみたいものだが…。

 一時期は東京でも山羊の乳製品を扱う店があり、いまはなき新宿三越で買うことができた。だが三越より先にその店がなくなってしまった。現在は通販などに頼るか旅行に出かける機会でもないと、なかなか難しそうだ。

冷凍庫が数時間程度オフになっていた件

 つい最近、冷凍庫(単体で購入している冷凍庫で、冷蔵庫付属ではない)の電源がオフになってしまっていた。原因は、わたしが歩いていて足でコードを引っかけたのか、あるいは何らかの要因で、元がゆるくなっていたのだ。その隣のコードを触ろうとして「あれ、こっちはなんでこんなに緩いのだ」と、冷凍庫を開けてびっくり——という次第である。

 幸いにも数時間程度で気づいたようだ。4段あるうち最上段がほぼ溶けたものの、ここには冷凍枕や保冷剤などが多めで、食材はほとんどなかった。次の段も少し溶けかけたが、幸いにも冷凍肉などの深刻なものはなく、加熱調理を前提としたもの(冷凍おにぎり、油で揚げるフライなど)があった。これらはおそらく「舌触りが悪くなった程度」で、なんとか食べられるだろう。

 ほんとうに、気づくのが早くてよかった。もし上のほうにデリケートな食材(肉やら魚)がはいっていたら、数時間ぬるくなったのちに再冷凍されてしまったことになるため、食べるのが心配になるところだった。

 ねんのため冷凍庫の中のものを数日以上かけて食べつつ状態を確認し、新しく補充していこうと思う。

「伊勢うどん」

 この10年ほど、加齢は仕方ないにせよ胃腸を中心に長く体調不良となっている田舎の実母。あれほど好きだったうどんに、最近は苦労しているという。

 聞けば、さぬきうどんのような麺が流行っているせいか、普通に乾麺や半生麺を(店で買ってきてもらい)ゆでても、やわらかくならないのだそうだ。
 買い物を頼んでいる相手は同居家族だが、健康体だしうどんの種類にも頓着しないので、最初のころは「乾麺買ってきて」と言えば素直に店頭にあったものを買ってくれていたようだ。だがようやく、やわらかく食べられるメーカーの商品がわかってきたので、メーカー名、商品名で買い物を頼むようになったのだという。

 そんな話を聞いていたので「こしのないうどん」を検索したところ、伊勢うどんなるものが見つかった。
 さぬきうどんの逆で「やわらかくて、ふわっとしていて、もちっとしている」ということらしい。

 半生の密封商品だが、開封しなければ3ヶ月くらい日持ちするというので、さっそく楽天から田舎に送りつけた。10食(麺のみ)で送料込み1780円。

 届いてすぐに、うるうるした声で電話があった。
「もう少ししたらゆでるから、ゆでる前にまず到着の電話をしたけれど、ゆでたらまた電話をするから」と、食べる前から感動している。見た目で、いまふうに言うなら「これぜったい美味しいやつ」ということなのだろう。

 説明書きも丁寧だったそうだ。湯でゆでるとき、最初に箸を入れてかき混ぜると麺が崩れてしまうので、少しゆでてから箸を入れてかき混ぜ、全体で3分間くらいでできあがるのだそうだ。

「ゆでたんだよ、美味しかったよ」と、まもなく電話がかかってきた。

 喜んでもらえて何よりだ。思えばほんとうに楽天市場には世話になっている。

「だて正夢」とは

 東北地方のローソンで地元の米粉を使ったドーナツが販売されるという記事を読んでいて、わたしの目線は「だて正夢」に一直線。

 宮城県が力を入れている米のブランドで、公式サイトはこちらだそうだ → みやぎ米「だて正夢」 公式ホームページ

 今年になってようやく(生産者さんらには申し訳ないが)米が値下がりして、以前は高くてなかなか購入対象にならなかった「ゆめぴりか」を、涙を流しながら食べているわが家としては、世の中は「きらら」、「はつしも」、「ゆめぴりか」で回っているようなものだったので、失礼ながら「だて正夢」はまったく知らなかった。

 おや、そういえば、宮城では以前に「ササニシキ」という米を作っていなかっただろうか。コンビニの弁当でも「米はコシヒカリ使用」、「ササニシキ使用」と、大きく書かれていた。ササニシキさんは、いまどちらに。

 検索してみたところ、ササニシキの後継品種として「ささろまん」というものがあるそうだ。知らなかった。

求む: こしのないうどん情報

 田舎の親はうどんが好きだ。幼少時から同居人数が多い家庭だったため料理の戦力として仕込まれたのかもしれないが、10代のころにはすでに手打ちうどんをやっていたらしい。
 その後わたしが育った家では、外出の機会があればうどんをよく食べていた。わたしは蕎麦党だったが、 親はほんとうにうどんが好きだった。

 この20年くらいだろうか。関東に住んでいてもさぬきうどんの店ができたり、半生麺としてさぬきうどんが販売されていたので、買って送ったことがある。かなり珍しがって、当時はよく食べていたと思う。

 ところが先日、彼岸に麺類でも送ろうかと尋ねると、意外な返事が。
 商品によってはこしが強すぎて、最近はうどんが食べられないという。少しゆでただけでやわらかくなる細麺タイプやそうめんならば食べられるが、どれだけゆでてもやわらかかくならないうどんが、世の中には存在するというのだ(おそらくさぬきうどんのことか?)。
 しかも高齢になり、自分で店に出かけて買うわけではないので、買い出しの人に「うどんを」と頼むと、どのメーカーのどんなうどんがやってくるかわからない。だが「どこそこはダメで、どこそこがいい」と頼めるほどには、本人が商品名を記憶しておらず、何やらくじ引きのような気分で毎回商品を受けとるのだそうだ。

 ネットでちょうど「伊勢うどん」というものが、こしがなくて美味しいらしいと読んだばかりだったのだが、東京で売られているかどうかもわからない上、もしかすると乾麺ではなく半生麺か冷蔵麺のように見える。それだとあまり日持ちがしない。

 乾麺で、関東でも買えて、「ちょっとゆでただけでやわらかくなる」うどんをご存知の方、メーカーと商品名を教えていただければ幸いである。通販でも、都内のスーパーでも、わたしが代理で買って送れるので、情報を心待ちにしている。

今年はJazzリンゴを見ないと思ったが

 去年かなり好きだったJazzリンゴ。こぶりで、半分くらい食べて忘れてしまったあと、残りに切り込みをたくさん入れて水に浸けると、パン用の酵母をつくるのにちょうどよいサイズだったのだ。Jazzリンゴの一部と、余っているドライフルーツ、そしてワックスや油がついていない果物の皮(あれば)を適当に入れて、たくさん酵母を作った。

 季節が逆であるニュージーランドからの輸入品なので、秋になって日本国内の商品が出まわるまでのあいだ、便利だった。

(いちおう楽天の画像をリンクしておくが、季節が終わったら見えなくなってしまうかもしれないので、ご了承を)

 ところが今年は1回しか見かけない。おかしい、なぜだと思ったら…。

 なんと、旬が6月中旬からで、8月中旬の現在はあまり流通していないらしい。つまりわたしは7月にろくすっぽリンゴ売り場を見ていなかったのだ。今年は早めに梅を仕込み(梅酒、梅シロップ)、レモンのシロップも寝かせてある。それが5月〜6月ころだっただろう。それで満足して7月はろくに果物を見ていなかったのだろうか。不思議である。

 今年の酵母は、初夏に仕込んだレモンシロップのレモン部分もたくさんあるので、それにレーズンなどを足して作っていく予定。臨機応変に、楽しくパンを焼いていこう。

昔のトマトは酸っぱくて

 ときおり、フルーツかと思うような、味が濃いプチトマトに遭遇する。時代はほんとうに変わった。

 こんなとき思い出すのは「昭和のころってトマトに何をかけていた?」というやりとりだ。ネット上でも夏になるとよく出てくる。わたしよりも若い世代や都会に住んでいた人なら「え、マヨネーズじゃないの」と答えるかもしれないが、マヨネーズが家庭で大量に消費されるようになったころには、トマトはけっこう甘くなりかけていた。

 かけるのは砂糖という話も聞いたことがあるが、わたしは目の前でソースをかけている人を見たことがある。わたしは野菜を好まない子供時代を送っていたため自分がトマトを食べたかどうかすら覚えていないのだが、ソースをかけている人は、周囲に何人か存在した。

 当時はいまのように「とんかつ用だ、中濃だ、ウスターだ」というようなソースの種類はなくて、何にでも使えるようなものがご家庭に1本ずつあり、それをトマトにかけていたと思う。そのころのソースがどれに近いかと言われたら、おそらくは現代の中濃だろうか…いや、焼きそばなど炒め物にたくさん使うことが多かったため、とろみ加減としては、ウスター寄りの中濃だったかもしれない。

 スイカも、甘くなった。子供のころは塩をまぶして食べていた。いまのように「1日に塩は何グラムまで」などという話は出まわっておらず、周囲の大人たちは塩気のある食品(漬物など)を食べたほかに、スイカに塩をかけていたものだ。正式な用語ではないのだろうが、当時は「どこそこの誰それさん、中気(ちゅうき)で倒れたって」という話をよく耳にした。中気とは、当時よく使われていた脳卒中の類語である。世の中の多くの人が、塩分過多だったのだろう。

 塩分を気にする人は増えたが、その一方で、いろいろなものが甘くなかった。

 目の前に昔のトマトと同じものが出されたら、わたしは何をつけて食べるのだろうか。

ジャガイモの品種で、生食用とは

 ジャガイモの新しい品種で「ゆめいころ」というものが今後栽培されるらしいということでニュースを見ていたら、気になる単語が。「生食用」の品種…!? ジャガイモを生食しないだろうに、それはなんだろうと。

 検索してみたところ、北海道総合研究機構のコラムで → 第8話 じゃがいもの知られざる(?)用途と品種 というものがあった。

 記事によると、ジャガイモの品種は大きく分けて三つあり、「生食用」、「加工食品用」、「でん粉原料用」なのだそうだ。一般に出まわってるジャガイモは「生食用」で、これは生鮮食品として青果店に出されているもの、とのこと。一般人には驚きだが、おそらく農業関連では広く使われている言葉なのだろう。

 一瞬ギョッとしたが、検索をしてみてよかった。