水出しコーヒー用の豆

 以前に格安店(高円寺北口の「まねき屋」という食品店)で、店頭に水出しコーヒーが出ていた。有名なメーカー品でもパッケージ変更商品や期限が近づいたものを投げ売り価格で処分する店なので、見たらすぐ買わないと半日後にはもうない。

 その日に購入の水出しコーヒーは、AGFのブランド「森彦」である。500ml用の水出しコーヒー3回分がパックになっていて、格安だった。買ってから「暑くなったら作ろう」と楽しみにしていた。

 数日前に、ついにあけてみた。

 …あ?
 ……ああぁ?
 やたら重い豆のパックだが、これでほんとうに500ml用?

 手に持っただけで数十グラム以上の重さがわかるが、どういうことだろうか。こんな量を500mlにつけておいたら希釈用かと思うほどの濃さになってしまう。
 家族にいちおう声をかけ、規定よりもたくさん水を入れると告げてから、目分量で倍くらいの水を入れて1日放置した。

 翌日である。カップに注いだだけで水出しなのに香りが立っている。牛乳を垂らして混ぜてもやはりよい香りだ。
 濃い。しっかり濃い。濃いめが好きなわが家だが、倍でもじゅうぶんに飲めた。

 そういえば以前に別の店で冷水用のボトルに入れて作る水出しコーヒー用の豆を見たが、あのときも書き間違いかと思うほど豆の量が多かった。

 半日以上浸けるなら、水が規定の倍でも普通に飲める。これからもその方式で行こう。(ただし作ったあとであまり時間をあけずに飲みきれる程度に、量を加減したほうがいいのはもちろんだが)

粽(ちまき)の思い出話

 今日は冷凍食品の粽を食べたのだが、鶏肉などがごろごろはいった本格的な中華風のもので、なかなか美味だった。

 メーカーは違うと思うが、楽天から画像を。

 そして粽を食べながら、もう30年近くも前になるかと思うが、ある外国人男性のことを思い出した。

 当時はインターネットというのは黎明期で、パソコン通信をしていた人たちが少しずつインターネットに流れたり、同好の士でメーリングリストなどに集まって情報交換をしていた時期だった。もちろんウェブサイト(当時は個人が作るものは1ページから数ページ程度の分量で、いわゆる「ホームページ」だった)も数が少なかった。

 そんなとき、配偶者が日本人もしくは日本に縁者がいるという外国人男性が、自分が食べたことがある○○粽(○○には地方名か何かがはいっていた)について聞いて回っているという話が聞こえてきた。わたしのメルアドもその人に回しておいたのでそのうちメールが行くだろうという。
 誰に答えてもらってもわからなかった内容というのは、いったいどんな粽なのだろうと、不思議に思った。たとえばただの広い意味での「粽」ならば、料理としての中国風の粽や、軽食やお菓子のようにもとらえられる日本風の粽いろいろあるので聞きながら話を絞りこめばいいわけだが、そんなに何人も聞いて回るほどすごい内容なのか、と。
(粽の種類や歴史については → Wikipedia:ちまき をご参照いただきたい)

 ところが、その男性からメールがやってきて、わたしが上記のように「確認ですが、これこれこんな感じの食べ物ですね」と絞りこみをおこなおうとしたところ、やりとりはあっけなく終わってしまった。メールが来なくなったのだ。いったい何なのかと思ったが、こちらから再度メールをする意味もないので忘れかけていた。

 それから約1週間後。
 わたしが出入りしていた食べ物関係のメーリングリストに、誰かからの紹介ということで、その男性が英語で参加した。メーリングリストの参加者は学生が少なく社会人かそれ以上の年齢が中心で、もともと外国語にも関心がある方々だったので、みなさん親切にしてあげようとしたのだが……わたしはうかつにも、ちょっとぶち切れそうになってしまった。

 内容が、わたしも含めていろいろな人(わたしをその人に紹介した方々)に見せたままのもので、しかも「この粽について知っているかと日本人に多く尋ねたが、みんなI have no idea.(わからない)と答えたのだ」と添えてあった。

 そのときにやっとわかったのだが、つまりその人は全般的な解説や細かい説明などは不要で、そういう名称での粽を知っているかどうか、知っているならその粽の作り方または食べられる場所の情報をもらいたい、というだけの意図だった。こちらへのメールにろくに返事をせず次の人に尋ねて、のちにはメーリングリストにやってきて、直球の回答だけを求めていたという、まったく態度がブレない人だったことになる。

 だがその「わからない」と書かれた人たちのうち何割かは、わたしも含めてそのメーリングリストにいたことを、その人物は知らなかったのだろう。
 詳細は忘れたが、わたしは大人げないことに「わからないとは書いていませんけれどね」と、チクッとメールを出してしまった。おそらく何らかの気まずさが数日間はただよったのだろうが、粽の件を尋ねるだけ尋ねて、またすぐその人は消えていった。

 いまならば、中味はほとんど同じヤフーの知恵袋や教えて○○などの掲示板で同じことを何カ所にも書いて、注意されてしまうタイプの人だったのかもしれない。

 共感だけ、「知ってるよ」だけを求めたにしては、ずいぶんと手間をかけた人だったなと、いまにして思う。

ルイボス茶が人気らしい

 ペットボトルではほとんどカフェインレス飲料を買わないが、水出しができるノンカフェインのティーバッグを店頭で見ていると、かなりの確率でルイボス茶が目にはいる。今日などは予備で買っておいたカモミールティの箱を開けたら、内部に試供品のルイボス茶がはいっていた。

 リンゴやほかの果物の香りと合わせて「○○+ルイボス」という形で商品化されていることが多く、わが家でも何回か買ったことがある。飲みやすいし、麦茶ばかりではあきるときにも便利だ。普通の紅茶ティーバッグはカフェインを抜いてあるかどうかが味ではわからないのだが、ルイボスの味ならカフェインがはいっていないことがわかり、気が楽である。

 いま家にあるのはこれ(画像は楽天から)。

 こう書くとカフェインが嫌いなのかと勘違いされてしまうかもしれないが、大好きである。ただ、遠慮なくカフェイン入り珈琲を飲むためには、それ以外の場所でカフェインレスを接種してバランスをとっておかないといけないとの思いが最近になって強まった。それに自慢ではないが数年以上も夜中に寝られず昼間にふらふらしている人間なので、夜遅くならばカフェインレス飲料を選ぶのも、自然な流れである。

 ちなみにカフェインレスの珈琲も各種(インスタントもレギュラーも)買ってある。珈琲がかなり好きで、可能なかぎりは、この先もずっと飲んでいたい。

謎: 個包装コーヒー(スティックなど)

 ティックコーヒーや、一包ずつの袋になったインスタントコーヒーをよく買う。同じ味をつづけて飲むのは楽しくないので数種類を買うようにして交互に飲んできたが、このところの値上げで、安いときにまとめて通販しておく方法も難しい。安いものを見かけたときに少しずつ買い足すという、なかなかストレスの溜まる方法をとっている。

 最近のお気に入りはインスタントのベトナムコーヒー。たまには日本の飲み慣れたもの以外もよいものだ。
 同じメーカーではないかもしれないが、参考リンクを貼っておく(画像は楽天から)。

 ところで、謎に思っていることがある。

 インスタントのブラックコーヒーで、個包装の詰め合わせが増えてきているのだ。うっかりと間違えて購入しそうになる。数本単位で何種類もはいっていて、美味しそうだなと、よく見るとブラックだ。

 ブラックというのは、瓶で買っておいて作った方が、好きな分量だけ粉末を入れてそれに見合った湯も注げるし、いいのではないだろうか。個包装になっていたらかえって自由が効かないのではと、そんな風に感じている。

 わたしがスティックコーヒーを買うのは、お湯を入れすぎさえしなければ、クリーミーさと甘さが適度にはいっているものができあがるからだ。午前や夜に飲むのは砂糖なしで牛乳を注いだレギュラーコーヒーだが、夕方はおまかせの味が飲みたくなるため、そうしている。クリーミングパウダー類と砂糖類とインスタントコーヒーをそれぞれ買っておいて自分で混ぜたら面倒で仕方がない。

 だがブラックで飲む人ならば、個包装でブラックだと、量も決められてしまって楽しくないのではないだろうかと、ついつい考えてしまうのだ。湿気る心配がないからだろうか。

 メーカーのみなさんにはぜひ、ブラック以外にも種類別の詰め合わせをもっとたくさん作っていただきたいものと思っている。

お手軽チョコチーズケーキ(配合)

 家にあったあり合わせの材料でチョコレートチーズケーキ。意外に美味だったので配合を書いておく。

 底に敷いたのは、イトウ製菓の「かーさんケット」というビスケット。普通に食べるよりは、こうして何か菓子を作りたくなったときの加工用に買い置きしている。

お手軽チョコチーズケーキ

 配合(だいたい18cmのタルト皿くらいを目安に)
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 【底部分】
 かーさんケット(おそらく70gくらいだったかと思うが、余っていた分量を使用したので確認せず)
 適度に砕いた状態で牛乳適量と刻んだバター40g程度を一緒に耐熱容器に入れ、弱めの電子レンジにかけてやわらかくしてから、器具などを使って潰しておく。容器に敷き詰めたら1〜2時間冷蔵庫に入れておくと作業しやすい。

 【フィリング】
 クリームチーズ 125g
 製菓用チョコレート 100g
 牛乳 215g くらい(わたしは重さで量るので、たぶん200mlくらい?)
 卵 2個
 砂糖 30g
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 手順
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 ○ チョコと牛乳を、鍋で弱めに加熱して(または電子レンジにかけて)、チョコを溶かしておく
 ○ そのあと、温度が自然に下がるのを待つか、ボウルごと冷水に浸けるなどして下げておく

 ○ クリームチーズをなめらかにしておく。砂糖も入れてさらに混ぜる
 ○ 卵を2回に分けて混ぜる。

 ○ チョコと牛乳の温度が下がったものを、チーズたちに混ぜる
 ○ よく混ぜたら、冷蔵庫から出した皿に注ぎ込み、170℃で45分くらい焼く。
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 これはフィリング部分に小麦粉や粉類がはいっていないので、ムースのような、プリンのような食感になる。焼いて粗熱がとれたくらいではやわらかい状態なので、いったん冷蔵庫にしまってから食べた方が、食べやすいかもしれない。

お手軽チョコチーズケーキ

参考リンク:
かーさんケット(画像は楽天から)

山羊乳の臭みが、以前は苦手だった

 先ほどシェーブル(山羊乳のチーズ)を食べていて「そういえば昔はこの味に驚いたものだったな」と思い出した。
 最初は固体でもびくびく食べたので、液体で飲む山羊乳などとんでもなかった。初めて旅行先のフランスで紙パックの山羊乳を買ったとき、「こ、こんな小さなパックに、ヤギたっぷりはいってる」と、驚愕したものだ。ところがいまでは日本でも希少な山羊ミルクの入手機会があると、予算の許す限りは買って飲んでいる。

 チーズや乳製品では、この数十年で日本人向けに匂いが少ないものの流通が増えてきたように思う。日本製のカマンベールも見かける。だがチーズ類はおおむね、輸入品の場合は臭みが強い。ときおりいまも匂いの強さに驚くほどだから、慣れていない人にはつらいかもしれない。

 フランスは街の小さな商店(日本で言うならコンビニより小さい食品店)でも、冷蔵棚に山羊乳があった。酪農の国ならではだろうが、日本では牛乳以外はあまりお目にかからない。山羊乳もたまには飲んでみたいものだが…。

 一時期は東京でも山羊の乳製品を扱う店があり、いまはなき新宿三越で買うことができた。だが三越より先にその店がなくなってしまった。現在は通販などに頼るか旅行に出かける機会でもないと、なかなか難しそうだ。

有名店の食品転売

 ひさしぶりに東京の村上開新堂さんのサイトを見たら、内容が一新されていた。取扱商品の説明が丁寧になったほか、村上開新堂の商品に関しては会員への販売で予約制であること、併設する別店舗(山本道子の店)は予約が要らないことなどがわかりやすくなっていた。

 現在はクッキーの予約待ち期間が長くなっており、新規の会員紹介を止めているらしい。

 食べたのが何年も前なので、いつかそのうちと思ったが、公式サイトにここまで書いてあるということは、もしや1年くらい待つのだろうか。わたしが紹介していただいて注文したときは、到着まで3ヶ月くらいだったように思う。

 さて、転売。村上開新堂さんでも、お困りのようだ。

 有名店で、しかも入手までに時間がかかる商品であればあるほど、法外な価格での転売がなされやすい。わたしもときおり耳にするが、いちばん小さなものでも7000円くらいするクッキーを(←注:現在の価格は知らないものの数年前で6300円だったので、現在は7000円くらいかと想像)、ネットで転売すると倍以上の価格が付く。そもそも誰かへの手土産にするために予約して、もらった側が自分で食べずに転売するのか、あるいはなにかに使うかもしれないと多めに予約していた個人または企業が、余ったものを売っているのかは不明だが、売るほうも売るほう、買うほうも買うほうだ。

 市販の密封済み菓子や食品(たとえば乾麺など)ならば、包装や容器に不審な傷でも付いていないかぎりは、安全と見なしてフリマで売買することもあるかと思う。そういったものは日持ちが数ヶ月くらい先であり、ほんとうに余っているのであれば(わざわざ転売用に仕入れたのでないならば)問題は低いかと思われるためだ。
 だが高級品の、手焼き商品を転売となれば話は違う。まずもって、口に入れるものを怪しい業者から買わないのは基本で(歩いているときに「パウンドケーキいかがですか」と路上販売で聞かれて買う人は、まずいない)、製造者みずからが出品している場合を除いては、フリマや買い物代行業のサイトから菓子は買えないというのが、一般的な話ではないだろうか。

 そんな風に入手した商品で何か問題が起こっても、誰も責任は取ってくれない。もちろん製造業者も、自分たちが売っていないもので何か言われても、迷惑するばかりだ。そして何よりも、悲しいことだろう。食べたいと思う人が買ってくれているのではなく、ほしい人はほかにいたということになるのだから。

 転売は問題が起こりやすいものだが、とりわけ食品の転売は、買う側のリスクが高い。売買の仲介をするネットのサービスが一律禁止にするわけにもいかないだろうが、せめて買い手の側が「正規品でないならば買わない」という意思表示をすれば、安易な売り手を減らすことにつながるように思われる。

10年くらい、買っただろうか?

 北海道のロイズが販売するバレンタイン時期までの期間限定商品で、器も含めて食べられるワイン風味のチョコレート「プレシャス」というものがある。賞味期限はだいたい1ヶ月。初回購入が何年前だったかは忘れてしまったのだが、おそらく10年近く経つだろうか( → わたしの食べ物用ブログ過去記事)。

 ところが今年、けっこう値上がりしただけでなくスプーン2本も付かなくなり、また、中味(とくに器の下半分である皿)が薄くなっていた。食べようとしただけで器の縁にヒビがはいるほど薄かったのは、初めてだ。

 わたしたちの好みが変化したこともあるのかもしれないが、年に1回の恒例だから今後も継続と考えるのには無理があり、コストパフォーマンスも含めた総合判断で、今年で最後にすることにした。

 器は割ってホットミルクに入れて飲むとカップ4杯分くらいとれるので、今年も最後にそれを楽しむ予定。

富山ブラック(寿がきや)

 先日、近所の格安店で寿がきやの「富山ブラック」というカップ麺を見つけた。見たことがないものだったので買っておいた。そもそも寿がきや自体をさほど見かけるものでもないので、とりあえず「めずらしい」だけのリアクションで手に取った。

 寿がきやがあまり東京で有名ではないことを示す事例として、食べようとしたときにうちの家族が「寿がきやってどこのブランドだっけ」と言ったことを(つまり日清や東洋水産などのメーカーが出している「ブランド」だと思ったらしい)、ねんのため書き添えておく。

 さて…。写真は載せないでおくが、とにかく黒かった。そして味が濃すぎてスープが飲めなかった。
 Wikipediaを見ると、かつて肉体労働の人たちのため屋台のラーメン屋が出していた商品に由来するという。

 めずらしいからと買ってしまったのは自分たちだが、せめて、なんらかの警告がほしかったと思う——あったのかな。激辛商品なら買わないが、富山ブラックという名前からは、あの危険な濃さは連想できなかった。

冷凍庫が数時間程度オフになっていた件

 つい最近、冷凍庫(単体で購入している冷凍庫で、冷蔵庫付属ではない)の電源がオフになってしまっていた。原因は、わたしが歩いていて足でコードを引っかけたのか、あるいは何らかの要因で、元がゆるくなっていたのだ。その隣のコードを触ろうとして「あれ、こっちはなんでこんなに緩いのだ」と、冷凍庫を開けてびっくり——という次第である。

 幸いにも数時間程度で気づいたようだ。4段あるうち最上段がほぼ溶けたものの、ここには冷凍枕や保冷剤などが多めで、食材はほとんどなかった。次の段も少し溶けかけたが、幸いにも冷凍肉などの深刻なものはなく、加熱調理を前提としたもの(冷凍おにぎり、油で揚げるフライなど)があった。これらはおそらく「舌触りが悪くなった程度」で、なんとか食べられるだろう。

 ほんとうに、気づくのが早くてよかった。もし上のほうにデリケートな食材(肉やら魚)がはいっていたら、数時間ぬるくなったのちに再冷凍されてしまったことになるため、食べるのが心配になるところだった。

 ねんのため冷凍庫の中のものを数日以上かけて食べつつ状態を確認し、新しく補充していこうと思う。