才能のなさが身にしみる

 たしか去年の5月くらいだったと思うのだが、日本の昔話を読み上げて動画にしようと考えた。ふたつの理由で頓挫して、気にしつつも翌年の1月になってしまった。

 ひとつは、フリーの素材で昔話に使えそうなものがないことだ。イラストと、日本語文章と、アルファベットを添えつつ、読み上げの言葉とともに動画にしようとしたが、わたしは絵が描けない。そしてフリー素材でわたしが使いたいような絵柄のものは、ほとんど出まわっていない。

 では、朗読だけでもどうかと思い、イラストをあきらめ、音声のみのことを考えた。そして音声録音の雑音を排除する方法と、わたし自身の朗読の向上を考えているうち、またつまづいた。発表しようとしていたプラットフォームは、生放送または一発録音に向いているため、どうも性に合わないのだ。一発ならば途中で休むことはできないし、休み休みでいったん編集した「録音済み」ファイルを、そのサービスが認識してくれるのかどうかも、不安があった。

 では、やはり、元にもどそう。自分で用意する動画をどこかに載せるならば、音声のみにこだわる必要はないのだから——。だがやはりそこで「さあ、イラストを探してきて…」と、堂々めぐり。

 写真素材を拾ってきて、スケッチのように加工して使うにしても、昔話風のおじいさんおばあさん、鬼などは、実写でそもそも素材がないと思われる。

 そこでまた「ああ、自分にイラストを描く能力があったらな」に、もどるわけである。

 …とりあえず、あと何ヶ月かすると「思いついてから1年」になってしまうので、なんとか前に進んでみたい。