新宿へ: 2022バウム博と、京王百貨店新宿店の印象

 京王百貨店新宿店でバウムクーヘン博が開催されているため、散歩がてら出かけてきた。

 新型コロナで催し物が開催しづらくなっていた時期だが、その間も主催のユーハイムは休むことなく、AIに焼成方法を学ばせてバウムを焼くTHEO(テオ)を開発し、その機材やノウハウを導入希望の企業に提供するなど、バウムクーヘンを焼く文化や地方の菓子店を守るという世の中への貢献をめざし、素晴らしい活躍を遂げてきた。

 ユーハイムの理念には感銘を受けるし、企業努力と方向性も一貫して感じられる。ただ、従来の「やや地味」、「でもたしかな美味しさ」といったものを愛してきた自分としては、ときおり変化についていけず、置いてきぼりに感じることがある。
 アンバサダー制度の影響だろうが、知人らが同じ時期に同じ商品を同じような売り文句で流しはじめると、Instagramのフィードを見ているのがつらくなるのだ。

 さて、バウム博に話をもどそう。京王百貨店の催事場はかなりスペースがあり、展示の間隔も広くて、平日の午後であったことも手伝って快適に見てまわることができた。

 こうした催事でなければ手に入れるのが困難な逸品もあり、まだ知られていないのかそれらが売り切れないままに残っているのを見ると、宣伝したくなってしまう。
 自分としては店頭に並んだら瞬殺レベルと思う島根の「ヒダカ」さんがまだ残っていたのは、他店よりもお高めな価格の影響だろうか(だがダントツ美味である…)。福岡の「カワグチ」さんは近年まで、一般向けとしては大きめサイズの販売をしていなかったが、今回はホールが出品されていた。冷蔵棚だから目立たなかったのか…? 以前なら拝むことも難しかった商品が目の前に…。だが人間の財布と胃袋は限られている。そんなには買えない。
 通販している気配がない「シュトラウス金進堂」さん、大昔に電話をして通販を依頼した「ローゼの花瓶」さんもあった。ほかにも、懐かしい面々が。

 いっぽう、棚の減り具合などから、売れていたと推測できる商品の傾向としては「小袋の詰め合わせ」とか、見た目が「小さい」ものであったように感じる。こうしたものはまとめて買っていって誰かと分け合うのも簡単だし、自分ひとりでホールサイズを何種類も食べられるわけではないが味見をしたい、といった思いの表れではないかと想像する。

 けっきょく、わたしがそのフロアで購入したのは、2品。これはあとでバウムの掲示板のほうにでも、原材料と一緒に載せておくことにする → https://baum.daynight.jp/

 47都道府県のコーナーで会計の際、ほかのお客さんが「あちらの福引きみたいなもの(ガラポン)は、ここで買っただけではだめなのか」と質問していたようで、店員さんの話が聞こえてきた。以下、金額は聞き間違えているかもしれないが——「バウム博の入り口近くにあるユーハイムさんの売り場で、商品を1860(?)円以上買うと、福引きができるそうです」とのこと。2品で2700円と少しだったし、ユーハイム売り場ではないのでわたしは関係ないのだなと、そのまま地下のユーハイム催事に出かけることにした。

 ちなみに催事のフロアでは好きなバウムの投票や、募金して返礼にバウムをもらう「シェアザバウム」もあったようだが、わたしは47都道府県のコーナーしか見ていない。ユーハイムの売り場は行列が長かったので、じっくり見ることはできなかった。バウム以外の商品もあったようで、わたしの好きなフランクフルタークランツや、生ケーキらしきものも見えた。

(バウムを何種類か食べることができる喫茶のコーナーも設置されていたが、いつもそれには寄らないので、今回も通過)

 上の階の富澤商店を見て、ユーハイム催事の地階へ。ここではミニサイズのころっとしたバウムクーヘンが、チョコがけで販売されていた。2個入り、4個入りがあったが、4個入りを購入。賞味期限は翌日までだそうだ。
 すると、会計の際「これを持って催事場にもどると、福引きができます」という紙をいただいた。え、1080円しか買っていないが、いいのか。さっきの1860円というのは、1080円と聞き間違えたとか? 謎である。
 とりあえず催事場にもどると、福引きができた。3等で、バウム試供品とユーハイムのハンカチがもらえた。

 さて、京王百貨店のことを少し。

 京王百貨店の新宿店は、エレベーターが色分けされており、車椅子や体の不自由な人、高齢者や子供が一緒の人向けに「優先」と書かれたピンクっぽい色合いのものと、その隣にブルーっぽい一般向けがあった。ところが、ほんの少しだけ待っていればいいのに、誰もが「来たほう」に乗ってしまうので、驚いた。

 最初に上階に上がるときはわたしたちと一緒に車椅子の方々が付き添いも含めてたくさん乗り(もっとも、優先のほうが一般人で満杯だったとか、あるいは外国人だったので日本語が読めなかった可能性もある)、降りるときは「優先」のほうに元気そうな一般人が「わたしもーっ」と声をかけ、待ってもらってまで乗りこんでいた。
 わたしは意地が悪いため、その人たちに聞こえるように「あ、こっちは優先エレベーターだ(隣に乗ろう)」と言ってやった。すぐ隣で空っぽの「一般用」が来ていたので、そちらに乗ったら、わたしたちだけだった。せっかくよい色分けシステムなのに、これはないよなぁと、思ったものだ。

 京王百貨店で、好印象だったこともある。

 食品売り場でとても気になることがあり、帰宅してから問い合わせメールフォームに入力してみた。名前と電話番号とメルアドが必須だったので正直に書くと、なんと、1時間もしないうちに電話がかかってきた。その内容は丁寧であり、こちらは別に大きな被害があったわけではなくねんのために連絡しただけだったのだが、きちんとした説明と、お詫びがあった(詫びてもらうのも恐縮だが、お話はありがたく聞いた)。

 接客というのは大事で、あれほど大きな企業であっても、1時間以内に電話してくるというのはたいへんなことだろうと思うが、わたしの中で京王百貨店への好感度が上がった。

 外出は3時間くらい、ピクミン・ブルームの歩数計によると7800歩の外出だった。 

バウムの書Wiki版、本日で10周年

 もう10年の月日が過ぎたとは、驚き以外の何物でもない。2011年2月6日に、わたしは「バウムの書」を開始した。

 本来なら大勢で使うものであろうWikiをインストールして、自分だけアクセスできるようにし、ひたすらオンラインでバウムクーヘンのデータを書く。それだけのサイトである。

 幸いなことに、開始後まもなくからバウムクーヘン愛好家のみなさんから情報をいただくことができて、自分だけではとても知りようがない遠い地方のバウムクーヘンや、短期間しか食べられない企画もののバウムクーヘンなどのさまざまなデータのみならず、ときには自宅宛に現物までいただくことができて(←後日きちんとお礼しています)、膨らんでいくデータを見るだけでも楽しい場所になった。自分が書いているから愛着があるというだけでなく、書いている中味は、データをくださったみなさんの小旅行やデパ地下めぐりによる「思い出のたまもの」であるのだから。

 その後、いくつかの掲示板運営を経て、バウムの書フォーラム(終了)、Facebook版「バウムの書」、コミュニティ「日々バウム」(初期のスタイルでは終了)、Twitter「日々バウム」、新規に作成した「バウムの書 and 日々バウム」、note出張所Instagram版など、場所を増やして現在にいたる。
 すべての場所には違う写真や話題を出しているが、どこをご覧になってデータをいただいた場合でも、最終的には「バウムの書(Wiki版)」にデータを集めている。

 開始した翌月に東日本大震災が発生したこともあり、活動の一部(得られた情報や掲示板への参加)をポイントとして計算し、集計して赤十字に義援金を送ることが数年つづいた。その後もチャリティバッグ販売を通じて国内の災害や東日本大震災に、気持ち程度の金額ではあるが、募金してきた。

 いったん事情により、2018年ころバウム活動そのものを停滞させたことがあったのだが、現在では、できるだけこまめに更新を心がけている。

 次の10年も、がんばっていきたい。

 また、新型コロナで飲食業が大打撃を受けているなか、少しでも菓子屋さんが元気になれるように、菓子店の話題には今後も目を光らせて、少しでも多くみなさんにご紹介していきたい。

 最後になったが、本日はひさびさにバウムクーヘンをまじめに撮影したので、それをご紹介して終わりにする。(深作農園さんの「ドイツバウム」という商品)

https://www.fukasaku-farm.com/fs/fukasaku/ger_baum

 原材料や感想は、のちほど「バウムの書 and 日々バウム」の掲示板に、貼りつけておくことにする。

 みなさま、今後とも、バウムの書をよろしくお願いいたします。

参考リンク:
○ 楽天市場で、バターを使ったバウムクーヘンを見る

第5回「バウムの会」が無事終了

 いつもは画像をたくさん載せて文章を添えるのだが、先ほど作った動画で力尽きてしまったので、画像の代わりに動画を見ていただくとして、今回は登場したお店の話を。

Twitterの動画(内容はFacebook掲載のものとまったく同じ)

 今回の開催は平日ということもあって、最初に話題を出したときに好意的な反応をくださった人数(わたしと手伝いの家族を入れても10人くらいの予想)を、当日になって越えることはないと考えていた。そのため、あまり大量のバウムを仕入れずにこぢんまりとしておこうと、小さなバウムを中心に買い物。持参してくださった方、差し入れてくださった方、そして当方の自宅にあったバウムたちを足すことで、少人数の会を催すことができた。

 動画にうつっているのは
○ アトリエ・プティ・ボア(茨城県)のガトーアラブロッシュ
○ ヴィヨン(東京)の甘酒バウム(いつも店頭にあるわけではないらしく、参加者さんによる予約購入)
○ ハイデ(大阪)のバウムクーヘン1段
○ ノインシュプラーデン(神奈川)のバウムクーヘン
○ カフェブラン(福島)のバウムクーヘン(画面中央の缶入り商品、手焼き)
○ Kelly プレーンとチョコレート(各1)
○ 花水木(東京の高円寺の店舗で購入)のハードバウムクーヘン「匠」2本
○ ラペ・シゲミチ(静岡県。長いバウムクーヘン3個入り)
○ Log&Log(東京都の商品。個包装、丸い)
○ パローレ洋菓子店(東京都の商品。個包装、四角い)
○ Casaneoで購入した手焼きケーキ(四角い個包装、厳密にはバウムクーヘンとは書かれていない)
○ 差し入れでいただいたノインシュプラーデンのレモンケーキ(個包装)

 …これで、おそらく全部だと思われる。

 実を言うと、新型コロナのこともあり、大急ぎでカットして、目標だった2時間以内の解散を実現し、切ったものを持ち帰ったまではいいのだが、帰宅してまもなく食べることができず、その後は夜遅くにバウムを食べるのもどうかと、まだまったく食べていないので感想が書けない。明日以降に少しずつ食べていこうと思う。

参考リンク:
○ バウムの書 and 日々バウム
○ 楽天市場で、バターを使ったバウムクーヘンを見る

  最後に、ご参加くださった方々、ありがとうございました。

 しばらくはこんな形(切り分けて持ち帰る)が中心になるかもしれませんが、将来的には、のんびり開催出来る日を夢見て…。カフェを借りて好きな時間に来ていただくスタイルもいいかなと思っているのですが、けっこう先の話になりそうです。

note.comでバウムクーヘンの新サイト開始

 バウムクーヘンの話題はすでにしてあちこちに分散して書いているが、もうひとつ作ってみた → バウムの書(note出張所)

 使い分けとしては…
 こちらのブログ(mikimarulog.me)では、イベントなどがあったときのバウム画像まとめ。
 Facebookは人数が382人いるし、反応がよくてありがたいので、わりと真面目な話題。
 Twitterは84人だが、みなさんからほとんど反応がないのがさみしく(でもデータを見ると書いたものはクリックされているらしい…みなさんシャイなのか?)軽めの話題を中心に。
 そして自サイト(baum.daynight.jp)掲示板は、思いついたことのメモに。

 新しいnote.comは、いつか東京で大きめバウムの会(あるいは小規模でも盛岡開催)をやってみたいので、企画が思いついた段階でメモを書いていくような内容にしたいと思っている。それに、完全にアウェイなので、しばらくは読者さんもつかないことだろう。Facebookも382人になるまでは、とてもたいへんだった。最初の数年は50人になるのも夢のまた夢だったが、はずみがついたのだ。

 note.comも、気長に、がんばっていきたい。
 ひとつだけ有料記事(200円)を書いた。4000文字以上あると思う。休み休みで数時間かかったが、書き終わるときに心臓がばくばくするほど疲れていた。書き上がってから2回見直したものの、それでえも載せる直前に「有名菓子店」のつもりが「有名歌詞店」と打っていて、なんじゃそりゃカラオケ屋かっ…。

 100円から値段はつけられるのだが、100円にすると卑屈すぎると思った。200円にすると誰も買わないかと思ったが、ふふふ、あれを読まずして美味しいバウムに出会えない人がいるなら、損をするのはわたしではない。ぷぷっ。

第4回「バウムの会」が無事終了

 新型コロナウィルス(Covid-19)の影響で、これまでのようにレンタルスペースを借りて集まるのは難しいと判断した4月中旬から、オンラインで集まりませんかとみなさんに提案してきた、第4回「バウムの会」。外出が難しかったそのころは、zoomなどのオンラインで飲み会といった言葉が、あふれていた。

 声をかけはじめたころは、みなさんから、これこれのアプリしか使ったことがない、これこれは会員登録していないから参加が難しいなど、さまざまなご意見があったため、時間を分けて3種類で開催の予定だったのだが、開催日までの数週間で世の中が劇的に変化し、MessengerやSkypeは会員登録なしでもリンク招待ができるようになった。さらには残念ながら、参加できそうな人たちも減少傾向になり、それなら実際に集まれそうな人たちの使えそうなシステムに絞るのも手か、という気がしてきた。

 そこで昨日になって「もし最初に集まった全員が問題なくMessengerを使えたら、時間で分けるのではなくて、そのまま続行してしまうのもいいかもしれない」と考え、臨機応変に対応することに。

 そして、今日になり集まったみなさんに聞いてみると、問題なく使用できているということだったので、用意していた時間割のプランをそこで捨てて、バウムを食べつつおしゃべりをすることになった。
 登場したのは、以下の3種類(一部の人は4種類)。これは事前に「同じバウムを食べたい人いますか」と募集して、多め少なめの希望をとって決まった種類と個数。
 最初のうちは、バウムお取り寄せ希望者と参加予定の方々はばらばらだったのだが、今日になり蓋を開けてみると。集まった全員が同じバウムを食べることに。

 集合写真は、こちら。
バウム集合写真(6/13)

 写っているのは…
 コンフォーコ(カット、耳、小さめホール)
 秩父のかおり
 ワンダーボックス(ミニサイズで上からチョコレートがけ、カット)
 タンタシオンダンジュ

 コンフォーコさん、耳をゲット。これはみなさんに配るわけにはいかなかったので、わたしがひとりで食べることに。なんとまぁ、貴重品〜。こんがりした、丸いフォルム。
コンフォーコ、耳

コンフォーコ、耳(カット)

コンフォーコ(カット)
 カット324円。今回はまだミニホールを開封していない。

 さらにこちらの写真は、わたしが購入したコンフォーコさんの焼き菓子(おまけでいただいた品を含む)。
コンフォーコ(焼き菓子)

 秩父のかおり。
秩父のかおり、開封直後

 こちらの商品、これで大きさはわからないだろうけれども、9年前の記事 埼玉の四角いバウム「秩父のかおり」 から、変化はないと思われる。

 そしてこちらは、ワンダーボックスさんのおまけ品。
ワンダーボックス(切り落とし)
 チョコがかけられる前の端っこだが、これもまた、美味。チョコなしも売れば人気が出るかも?

 ワンダーボックスさんは3種類のバウムがあり、上の写真にあるカット、チョコがけミニバウム(表面全体にチョコレート)と、箱入りホイール。わたしは今回は、箱商品を買わなかった。

 タンタシオンダンジュさんは、オンラインでしゃべりながらカットして食べてしまい、カット部分の撮影を忘れてしまった。だがまだかなり残っているので、のちほど撮影をしたいと思う。
 ちなみにこちらのお店、原材料がシンプルで、素朴な味わいの商品である。食べたのはたしか2度目。

 さて、お取り寄せ方法。
 コンフォーコさんは、かなり以前にFacebookのメッセージでやりとりをしたことがあり、そのときのご縁で、メッセージから通販をお願いした。一般的には代引きかと思うが、わたしは以前に買い物をしたからか、銀行振込を選ばせていただいた。公式サイトに連絡先が書かれているので、お電話などで尋ねてみるとよいかと思う。賞味期限は約10日。

 秩父のかおりは、秩父鉄道の「ちちてつe-shop」で。カードが使える。秩父のかおりは、製造から日持ちが1ヶ月。

 タンタシオンダンジュさんは、事前に電話をして通販をしてもらえるかどうかを尋ね、FAX番号を確認し(ホームページに書いてあったものとは違った)、個数を確認してから数日後に注文をした。折り返し、送料などを含めた代引き金額をFAXしていただいた。こちらの商品は、日持ちが1ヶ月以上。

 ワンダーボックスさんは、原則として、通販には消極的な対応。普段はもし注文があっても冬季のみ発送のようだが、今回は最初にわたしが「以前にお友達からいただいて、とても美味しかったので」と、世間話のように声をかけてしまったからか、「せっかく美味しいと言っていただいたのに、お断りするのも〜」と、いう話の流れとなって、送っていただけることに。やりとりはFaxで。
 個人通販以外では、さとふる(ふるさと納税)で返礼品として発送することがあるらしい。
 賞味期限は約10日。

 支払いは代引きで、チョコレートコーティング商品のため必ずクール便。今回は参加者のみなさんの分までかなりの数になったため送料はけっこうかかってしまったが、それでも、普段はあまり通販されていないお店なのだから、これはありがたい機会である。

 参考リンク:
○ バウムの書 and 日々バウム

○ Amazon.co.jpで見る → バウムクーヘン
○ 西武・そごうのe.デパートで見る → バウムクーヘン
○ 楽天市場で、バターを使ったバウムクーヘンを新着順に見る

スカイプで「バウムの会」という妄想

 平均すると4ヶ月に1回は、都内で「バウムの会」をやってきた。このままだと次回は6月が有力だったが、そのころに新型コロナの件が落ち着いているかどうかの心配のほか、もしほんとうにオリンピックが開催されるならば、世間的に騒がしい時期であるため、のんびりバウムを食べる会場が見つかるともかぎらない。

 だが、個人的には、バウムは食べたい。

 そこで「バウム好きの人たちを、日時を決めてスカイプで呼び出し、みんなで30分ほどひたすらバウムを食べる会というのはどうだろう」と、家で提案してみた。自分としてはおもしろいことだと思ったのだが、なにやら話がかみ合わない。食べたバウムをその後どうするのかと聞いてくる。は…? いや、バウムは食べたらその後になくなるわけで、何をどうするのかと…思ったら、話が違っていた。

 わたしにしてみれば、それぞれが「わたしはこれ食べてまーす」、「それ美味しそー、わたしはこれでーす」、「ああ、それめずらしいんだよね、うらやましいー」という会話をしながら30分ほどひたすらバウムを食べてスカイプ終了というのはどうだろうと思ったのだが、家族が言うには、それはあり得ないらしい。

 これまで何度かわたしが助っ人扱いで現場に呼んでいたため、本人は団子やどら焼きなどの和菓子党ではあるが、バウムファンについても学んだらしく「自分が食べたことがないものを画面で見せられて、それで終わりになる人たち(バウムファン)とは、とても思えない」と言う。「少し食べたら残りを誰かに送ったりとか、ぐるぐる宅配便の輪がくり広げられるという展開になるのでは」と。ああ、なるほど、たしかにそれはあるかもしれない。

 で、けっきょく、スカイプは無理かなと、思い直した。

 6月は無理かもしれないし、真夏は開催できないが(バウムのコーティングが溶けるため)、できるだけ早くまた企画をしてみたいと思う。

第3回「バウムの会」が終了 (2)

 昨日は画像の整理が間に合わず、今日になってしまった。撮影した写真は完全ではないし、さらにすべてはここに掲載していないかもしれない。だが、だいたい全体の8割くらいは、網羅しているかと思う。

 3枚の画像にまとめてみた。

第3回「バウムの会」まとめ画像

 右下は開封前の全体像(だが一部は枠外で含まれていないかもしれない)。
 ほかは、コトブスのバウムクーヘン(板状)、バレンタイン時期のみ製造されていたバウムと、オーボンヴュータン。

第3回「バウムの会」まとめ画像
 右下は、三木製菓。ほかはバウムウントバウム、レザネフォール中野店、菊野屋製菓舗、早川ベーカリー、引網香月堂(画像は抹茶だが、チョコレートもご持参いただいた)。

第3回「バウムの会」まとめ画像

 右下は切り分け画像(みなさんで持ち帰る前の集合)、それ以外は左側が丸屋本店の円筒埴輪バウムと通常リング型、上が北海道の「北いち輪」さん(旧店名「年輪舎」さん)のバター餅、プレーンの耳、そしてカフェモカ。

 バウムは事前にわかっていた分だけで14種類あり、当日の開催までに参加者さんがお買い物してきたものも、全体画像に含まれている。

 新型コロナウィルスのことで開催を1時間短くしたのだが、その判断をしたのが火曜日ころだった。以前から予告していたように一部はトーチ型バーナーを持ち込んでブリュレするなどを考えていたのだが、会場のレンタルスペースさん(中野コミュニティ広場)に無理をお願いして、2時間に変更してもらい、参加者にはブリュレ中止で「原則として、撮影して切ってそれを持ち帰るだけになる」とお話をした。
 するとみなさん、いつもよりも多めのナイフや手袋をご持参くださり、次々にカットしてくださった。わたしがひとりでやっていたら2時間で間に合わないかもしれないところだったと、あらためてチームワークに感謝している。

 実は、わたしは下の画像(楽天の馬嶋屋菓子道具店さん)にあるような、菓子の上に当てて傷をつけることで10分割または12分割ができる器具を持っている。今回よほどこれを持っていこうかと思ったのだが、これは21センチくらいあるケーキでも対応できるような器具で、15cmくらいのバウムが多いのに、かさばるだけで大げさだろうと、考えてしまった。それにけっこうプラスチックとはいえ鋭利で、バッグに入れているほかのものを傷つけるかも、と。

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 わたしは「カットするときバウムの下に敷く紙があればいい」と、10分割用の紙を印刷していったのだが、なんと1枚しか用意しなかった(なぜ3枚くらい印刷していかなかったのか)ため、きっちりとした大きさにできなかった場面もあった。次回は紙をたくさん印刷していくか、かさばってしまうが上のような器具を持っていくか、工夫したいと思う。
(おっと、いつになるかわからないのに、もう次回があるかのような… ^^;)

 これまでほぼ4ヶ月に1回で開催してきた「バウムの会」だが、気温が高い時期は開催できない上、今回の新型コロナウィルスの件がどうなるかわからないので、開催時期は未定。
 ご関心のある方は、バウムの書Facebook版Twitter日々バウムなどをチェックしていただければ幸いである。

参考リンク:
○ バウムの書and日々バウム → https://baum.daynight.jp/

○ Amazon.co.jpで見る → バウムクーヘン

○ 西武・そごうのe.デパートで見る → バウムクーヘン

○ 楽天市場で、バターを使ったバウムクーヘンを新着順に見る

第3回「バウムの会」が終了 (1)

 まだ写真が整理できていない。明日にでも登場したバウムの詳細を掲載できるとよいのだが、ひとまず無事に終了したというご報告を。

 今回は10月末ころから「2月29日にやります」と周囲に話していたほど、気合いを入れていた。さらに今年は思うところがあり、1月の平日夜に短時間のバウムお茶会も開催した。だいたいいつも参加者は現地参加が8〜10名、バウムの一部をお送りする形で遠隔参加をされる方が数名だが、新しいバウムファンと少しでも今後のご縁を増やすためには、小規模でもたまにやっておきたいという試みだった。

 参加メンバーには常連さんもいるが、初回参加の人も、毎回少しずついらっしゃる。
 初対面同士のはずの参加者さんらが旧知の間柄のように話をはじめることがあり、同じものが好きというのはこれだけなごむものなのだなと、見ていてわたしまでも、なごませてもらっている。

 開催では、いつも迷うことがある。もしや「参加してくださる方々や、次回こそとおっしゃる方々の全員が、たまたま同じ回に参加希望だったら、1回くらいは大型バウム会をしなければならないのでは」と。ただそうするともう、金額が大きくなってたいへんなことになる。会場費用も高くなるし、連絡なしでの不参加があったらと思うと胃が痛い。かといって参加者に前払いを頼めば、今回のように開催数日前になってから時間短縮と内容変更を伝えたときに、トラブルになるかもしれない。

 いつも開催の少し前に「今回で最後かな」と思う。なぜか「ちゃんとできないかもしれない」という思いが浮かぶ。だがみなさんが、次もぜひと、声をかけてくださる。それで調子に乗って「それもいいかも」と考える。このくり返しでずっとつづいている。みなさんにはげまされている。

 今回のように新型コロナのことで頭をかかえても、時間を短縮すると伝えれば、みなさんが事情を汲んで、協力してくださる。今回はいつもよりさらにテキパキと大勢の方が作業をしてくださって、2時間以内に解散できた。素晴らしく、そしてありがたいことだ。

 宝くじに3本連続ででも当たることがあったら、と妄想していることがある。
 都内のどこかに家を買って、1階をぶち抜きでキッチン付きレンタルスペースに改装し、人が誰もレンタルしない日は、自分がバウム好きの方々に声をかける。それなら会場探しにあくせくしなくて済むはずだ。

 …まずは、宝くじに当たらないといけないのだが(^^;。

1月16日の高円寺「バウムお茶会」

 昨日の夜は、高円寺の南口をずっと歩いた先のルック商店街にある、個性的なバー(営業時間の前までレンタルスペースとして時間貸しをしているお店)にて、バウムクーヘンをひたすらぶつ切りにして参加者と分け合うお茶会を開催した。(お越しくださったみなさま、ありがとうございます)

 写真をひとまず2枚ほど掲載。原材料ラベルや、バウムクーヘンの一部画像は、のちほど掲示板のほうに掲載するかと思うが、月夜をイメージしたバーでの撮影であったため、やや青みがかってしまった。修正できそうならやってみようと思うが、少々お待ちを。

 この画像は、開始直後のもの。反対側から撮影したので文字が逆だが、お許しあれ。
バウムお茶会(高円寺で開催)にて

 群馬県「チャーリーとペロ」のブランデーバウム(奥のオレンジ色)、その隣が兵庫県のカーベカイザー、右上がユーハイムのバレンタイン時期の限定品「生チョコバウム」、中段の左端が湯河原バウム工場ランブル、中央が新潟の丸屋本店「円筒埴輪バウム」(要事前予約)と、通常品のリング型、さらに手前が、兵庫県「フランシージェファーズ」のバターバウム、生バウム。その隣が東京都のドイツ菓子デザート倶楽部

 そしてこちらは、遅れて参加の方が持ってきてくださった、バウムの参考写真。
(お店で撮影したものをご提供いただいた)
バウムお茶会(高円寺で開催)にて
 千葉県「東薫酒造」のバウムクーヘン。

 2月29日にも、イベントを開催予定。夏になったら開けない会合なので、涼しい時期のみの楽しみだ。

参考リンク:
Amazon.co.jpで見る → バウムクーヘン

西武・そごうのe.デパートで見る → バウムクーヘン

横浜高島屋でのバウムクーヘン博 (2019年11月)

 今年は日本でバウムクーヘンが焼かれるようになって100周年とのことで、この数年は3月に神戸と広島でおこなわれていたバウムクーヘン博が秋にも登場、しかも3ヶ所である(広島、名古屋は終了、現在は横浜)。

 この半月ほど、何度も、風邪を引きそうになってはこらえてきた微妙な体調を考えると、はたして横浜まで出かける体力があるかと心配していたのだが、わたしのバウム博での慣例あるいは験担ぎとして「出かけるなら平日の開店直後に30分」というのがある。つまり、今朝その決心ができなければ明日の金曜、さらに無理ならば来週の月曜の最終日ということになる。時計を見ながら「行くならいまだ」と決意し、出かけてきた。

 最寄りの高円寺駅から新宿へ。そして湘南新宿ラインで横浜へ。幸いなことに朝の9時過ぎの湘南新宿ライン(南方向)は、恵比寿を過ぎれば人もまばらになり、ほどなく座ることができた。余裕を持ったつもりだったが、ダイヤの乱れにより、タカシマヤに到着したのはデパート恒例「いらっしゃいませ」の、総出でお出迎え数分前。
 玄関前にはすでに客が150人以上いたように思う(正確にはわたしが玄関に立ったころそれくらいいたので、わたしの後ろは不明)が、それぞれが思い思いの場所に行くため、全員がバウム博を狙っているわけではない。正月の福袋のようにきっちりと列になっているわけでもなく、ただゆるーく立っている人たちに、店員さんが「のど飴いかがですかー」とすすめてくださるのを手にとって、ドアが開くのを待った。

 玄関が開いた。総出で「いらっしゃいませ」のお出迎え。これはひさしぶりだな。

 地下の食品売り場に行く人びとも見えたが、わたしと周囲の多くは8階までエスカレーターで。各階に到着すると店員さんたちが挨拶してくださる。恥ずかしがる余裕もないまま、そのままもくもくと8階へ。

 バウム会場に到着してすぐ、よく聞きとれないままに、こちらで整理券をと言われた。一瞬だけ勘違いして「バウム博の入場制限があるのか?」と並びそうになって時間をロスしてしまったが、わたしには無縁のトートバッグ入りバウムセットだったとわかって、その列を離れて買い物を開始。まずは入り口付近にずらりと並ぶ、47都道府県のバウムの棚へ。

 この秋のバウム博は、広島でも名古屋でも、開催デパートの特集ページに店名一覧が提供されていたのだが、この横浜タカシマヤのバウム博ページには、記載がなかった。おそらくこれまで開催の例と店名に変更があるためかと想像したが、ちょっと不便に感じたのも事実。また、横浜に到着するまでのあいだ、バウム友さんから「店名の一覧がないですね」と連絡が来ていたので、必要があれば見せてあげられるようにと、会場で壁にあった店名一覧の画像を撮影しておいたが、あとでよくよく見ると、その内容と実際の提供は、少し違っていたように思う。

 たとえば、ほぼ開店と同時に会場にはいったわたしが見たかぎり、一覧にあった年輪舎さん、ズーセスヴェゲトゥスさんなど、一部の人気商品は、見当たらなかった。初日に売れて展示のスペースを詰めてしまったのか、あるいはもともと予定がなかったのかはわからない。ただ、バウム博の案内のいたるところに、品切れの際はご容赦の文言や、実際の商品とは異なる場合があると書かれているのだから、人気店の在庫確保にからむ大人の事情ということであろうし、それが大きな問題ということはないだろう。目玉商品としてお知らせしているものがなかったというわけでは、ないのだから。

 20分ほど場内をうろうろして、わたしが購入したのは以下の4点。中央の小さいバウムは募金をするといただけるユーハイムさんの商品なので、厳密には購入ではない。

横浜のバウム博で購入したもの(2019.11)

 左上は福井「シュトラウス金進堂」、左下は静岡「リーベンローザ」、右上は青森「ボンジュール」、右下は群馬「チャーリーとペロ」である。食べたことがあるのはリーベンローザのみ。

 チャーリーとペロは、以前に通販が可能か電話で問い合わせをした。とてもはきはきした、愛想のよい女性の声で「やっていないんです」と言われてしまった衝撃は忘れられず、今回はぜったいにほしいと考えていた。ブランデーを使っているせいか、まれに見る日持ち(来年のバレンタイン)なので、これは自宅で食べずに1月「バウムお茶会」に持参して、みなさんと食べようかと思う。

 会場では、わたしと同じような行動パターンの人たちが何十人かいらっしゃって、47都道府県のバウムクーヘン売り場での会計待ちの列が、やや長くなりかけていた。おそらくみなさんここでいったん買って、必要に応じて専用ブースや飲食コーナーに移動するのだろう。

 会計を済ませた。余談だが、場所がタカシマヤなのだが催事会場なので頭になかった「Pontaカードが使えます」と店員さんのほうから言われるまで、出すのを忘れていた。言ってもらえてよかった。

 100円以上の募金というコーナーが支払のすぐ近くにあったので、募金し、中へもどる。

 茨城県のアトリエ・プティ・ボワさんのガトー・ア・ラ・ブロッシュがとてもこんがりしていて美味しそうだった。縦割りのサイズも販売されていて、よほど買おうかと思ったが、いくらなんでも買いすぎだろうという気がして、こらえた。

 ローゼンハイムやグマイナーといったバウムもそれぞれブースで出ていたが、やや隅のほうだった。ユーハイムさんは主催者なのに目立つ場所をほかの店に譲ってあげるとは、なんと謙虚(注:ローゼンハイムもグマイナーも、ユーハイム系列)。グマイナーのバウムシュピッツに色が2種類あり、詰め合わせになっていた。なにやら美味しそうだった。

 10時30分近くまで、会場にいた。
 イートインも混雑しはじめたところだ。好みのバウムを選んで食べくらべしたり、カップデザートのように盛りつけてもらうメニューがあるらしい。席はまだ少しありそうだが、列がとても長くなっていた。
 その隣の焼きたてバウムのコーナーは11時からで、10時45分になったら整理券を配るとのことだった。う〜む、それまで会場にはいない。110円プラスで追いバターというのが食べられるそうだが、残念。せっかくだが、帰ろう。

 その後、タカシマヤの食品売り場を見て、駅をはさんで反対側になるがそごうの食品売り場にある「えの木てい」のお菓子を買って、駅にもどり、今度は東横線で渋谷に帰ることにした。都心方向なのでとても混んでいて、座ることができず、疲れてしまった。
 渋谷の手前、おそらく中目黒で、気分が悪くなりいったん下車。車内が蒸していて、自分も厚着だったため体が熱くなったのだ。そこで少し呼吸を整えて、少ししてからやってきた各駅停車で渋谷に移動し、そこからJRで家に帰ってきた。

 東横とJRの湘南新宿ラインを使った場合の料金比較だが、東横のほうが200円安い。200円はかなり大きいが、曜日や時間帯によっては、JRのほうがよいかもしれない。

 バウムクーヘン博は、ぜひ、次は新宿タカシマヤでやってもらいたいと強く願う。その際には2回くらい出かけたいと、いまから勝手にわくわくしている。ユーハイムさん、よろしくお願いします。

参考リンク:

○ バウムの書 and 日々バウム – 各種のバウムクーヘンの話題、総合玄関
 
○ 楽天市場で、バターを使ったバウムクーヘンを新着順に見る