関東で3人組の強盗事件が相次ぐ

 ニュースなどによると、2023年になってからだけでも、関東地方で同一犯(または同一の手口で誰かに雇われた)による強盗事件が、7件程度あるという。盗むといってもその手口は空き巣でも居空きでもなく(←居空きとは居住者に気づかれないように盗むこと)、あくまで強盗である。

 捕まれば他の窃盗に比べて格段に罪が重いのが強盗だ。留守を狙わず家の人間を脅したり暴行して金を持ち去るのだから、覚悟してきている。そんな相手には、事前に侵入しづらい工夫とか狙われにくくするといった「思いとどまらせる心理的な歯止め」は効果がない——おそらく「この家」と決めたら、あとはタイミングを待つだけなのだろうから。

 つまり、狙われてからでは、事件発生の回避は困難なのだ。こんな恐ろしいことがあるだろうか。

 この数年の新築家屋の傾向として、外から見られたくないからと1階はとくに窓をかなり減らし、2階以上でもベランダを狭くして窓も減らす(小さな窓を何カ所かに配置して太陽の光はある程度まで採りいれる)というデザインが増えてきているように思うが、これまでわたしは「息苦しそう」という印象しか持たなかった。見られたくないという気持ちが強すぎると、外を見たいという気持ちに制限がかかるはずだ。
 だが、息苦しいかどうか以上に、いったん屋内で異常(たとえば強盗に縛り上げられるような状況)が発生したら、周囲にも気づかれにくいことになりかねないと、あらためて考えた。

 現在たまたま住んでいる借家が、角度の関係で内部はさほど見えないものの、玄関だけは周辺のお宅からよく見える状況であり、最初は気づかなかったが住むうちに得た安心感と恩恵に浴している。何時にどんな人がやってきたか人に丸見えというのは、逆に言えば安心感だ。間違った情報で資産家という誤解を受けないかぎり、狙われる順位は低いかと思う。

 それに外出時も、SNS等ではかならず「帰宅してから」どこそこへ行ったと書くようにしている。

 ただ、気にかかることがある。

 強盗グループに誤った資産情報が流れていて金持ちと勘違いされたり、当日どれほど脅されても現金が数万円程度しかない場合に(現金は自分の財布の中にしか持っていない人も多い昨今)、腹いせで暴力が増したりするのだろうか。狛江市の90歳女性が亡くなったのも同じ指示役の事件らしいと報道されているが、高齢女性を手にかけるなど、許しがたい。さぞかし苦しく、ご無念であったはうzだ。

 犯行グループの一日も早い検挙を願ってやまない。