ダークホースを夢見て

 スマホで落ちもの系やパズルのゲームを楽しむ。だが途中までやっていて「いつもと同じくらいの点しかとれないだろうな」と思うと、そこでやめる。難しくても高得点が得られそうな結果を狙いたい、そのほうが楽しいと感じる——だがそんな風に高得点狙いをつづけてきたのだから、自分の記録とはいえ、おいそれとそれを追い越せない。だから途中でやめる率がどんどん高くなる。それでもやる。

 同じような数字/結果はほしくないと考える自分に、頭の体操というよりは結果やカタルシスをゲームに求めているんだなと気づかされる。

 そしてこの半年ほど、月に1000円を目安にネットで宝くじを買っているが(最初のころに計500円が当たったのみ)、当選金額が高額のくじ販売予定数量を見ていて、ああみんな同じなんだな、こんなに人が買うんだ、と。

 たとえば100円で購入できて最高金額が1万円という簡易な数字組み合わせよりも、最高金額が億単位で販売金額が200〜300円のほうに、人が群がる。数字組み合わせならば当選者の数も不定なので、運次第では当選確率が上がるかもしれないが、100円の出費で1万円ゲットでは夢がないと感じる人がいるのは、おそらく事実だろう。
 そもそも100円たりとも不確かなものに出費しない人がいることも、同時にまた事実ではあろうが——。

 日本語の「大穴狙い」に近い英語表現は、long shot(またはdark horse)を狙う、である。
 博打にのめりこんで生活をおろそかにするのも困りものだが、わたしもまた適度な遊び心を胸に、ちょっとした勝利を狙いつづけていきたい。