マストドンが、ふたたび話題に!?

 数年前に話題になったときは少し調べただけで参加しなかったマストドンだが、Twitterがイーロン・マスク氏に買収されたことを受けて、マストドンがふたたび注目されているらしい → ITmedia 2022.10.31マスク氏買収のTwitterから脱出図る? マストドンが「負荷急増」

 TwitterやFacebookは、ひとつの企業が運営するサービスに世界の全員がぶらさがるサービスだ。サーバそのものは各国や都市に分散されているが、規約も提供内容も同じ。いっぽうマストドンは、同じシステムを使っているというだけで運営者がそれぞれおり、利用者は立ち上げられたそれらの場所(インスタンス)の「どこか」に登録する必要があるものの、流れてくる情報の傾向や、どこのどんな人とつながりやすいかといった雰囲気は、インスタンスによって大きく異なる。

 たとえばだが、政治に例えるならば○○党の情報を好むインスタンス同士で交流が盛んとなれば、その党があまり好きではない人がそこに登録していても、あまり有意義な体験はできないだろう。どういった内容を多めに流すなどの裁量は、設置しているそのサーバ(インスタンス)の運営者の裁量に委ねられるからだ。

 また、評判のよい人や団体が運営しているインスタントならばより安全かもしれないが、とりあえずどこでもよいからとアカウントを作ってしまうと、運営と気が合わなかった場合は精神的につらい状況にもなりかねない。

 数年前は、レンタルサーバの売り文句に「マストドンの設置なら、最適なプランは、これとこれです」などとあったのだが、最近はついぞ聞かない。しばらく様子を見てみるとしよう。

 それにしても、わりとTwitterが好きである日本人(または日本の団体)だが、マストドンかどうかはともかく、複数の場所に慣れておくことを強くおすすめする。雰囲気や方針ががらりと変わったときに、どこかにすぐ予備の場所が用意できるかどうかは、重要なことだ。