PayPayがクレジットカード利用に制限

 Paypayが残高払い以外の利用者に使いづらくなると話題になっている。具体的には8月からクレジットカードでの支払いはソフトバンク系列のカード(現在はPayPayカードと呼ぶのだろうか)以外は使えなくなるほか、いくつかの変更がある(→ 2023.05.01 ITMedia Mobile PayPayカード以外の「クレジットカード決済」廃止 キャリア決済チャージに「手数料」導入(月1回のみ無料)――PayPayが8月1日にサービス改訂予定

 今回の件はPayPay改悪と呼ばれているが、これまでPayPayは、現金を銀行口座から移動する使い方がお得ですよと全力で叫んできたように感じていたので(たとえば自治体と協力しておこなうポイントバックのキャンペーンは残高払いか系列クレジットカードのみが対象)、クレジットカードで使う人がけっこういたのかと、軽い衝撃を受けている。あるいは、そういうときだけチャージで使っていた例があるということだろうか。

 リンク先記事にはなかったかもしれないが、今回の変更で付与のポイントも減る。使用額に対してではなく200円ごとにポイントが付与されるようになるとのこと。

 全国の自治体に食いこんで、あまりキャッシュレスに馴染みのなかった個人商店やその顧客である地元民らにPayPayを数年かけて浸透させてきたPayPayだが、ここに来て勝負に出た。今回の件で、「これならPayPayより○○がよいから利用を減らす」という流れは、ないと見たのだろうか。
 実際には楽天Payやd払いも使う人がけっこういるし、とくに高齢になるほど楽天Payは利用者も多く人気だ。そちらに人は流れないと見たのか、どうなのか。

 PayPayは、普段からキャンペーンが多い。数年かけてかなり根回しをする。いったんその時期で多大な支出があっても、客の心をがっつりつかんでから利益を回収するという方針なのだろう。だが、若い世代がわざわざPayPayカードを申請してまでサービスを使いつづけるかは、かなりの微妙ラインではないかという気がする。