報道で使われる本人写真

 長年活動をしている公人、あるいは芸能人らが大正ならば、何かあったときに「○○年に撮影した○○さん」という説明付きで、報道各社などメディアは複数の写真を用いて記事を書くことができる。だが最近あれこれ話題の都議(無免許運転を7回した上に事故を起こした疑いがあったが、無免許運転のほうで在宅起訴)は、1枚しか出まわっていないようだ。

 その写真は、平時ならば「自信に満ちた、軽い”どや顔”」と見なされるものだが、問題発覚ののち公の場には1回しか姿を現さず、それも会見の場であって議場ではなかったことで、かなり印象を悪くしている現在では、受け止められ方が違う。記事が連日流れる際に使用されるのがその写真のみとあっては、時系列的には逆なのだが「こんなに問題を起こしておいて、なぜどや顔なのか」と、余計に嫌われてしまいそうである。

 もしや、使用できる写真はほかにもあるのに、メディアがこれを(ふてぶてしく見えるからと)選んでいるのならば、けっこう意地悪な気もするが…どうなのか。

 ともあれ、免停中の運転は1回なら「うっかり」の可能性も否めないが、2回なら「故意」、それ以降は悪質である。法を軽んじる姿勢のまま都議をつづけるのは、かなり難しいのではないだろうか。