食品の宣伝文句と、実際

 ある全国的に大手の製菓製パン業が出している商品で「バター香るふんわりバームクーヘン」というものがあるのだそうで、何気なくmognaviを見ていたら(該当ページはこちら)、バターは最後に記載。添加物の前に原材料の最後として書かれるものは、ほんとうに量が少ないものである。名前によればバターは「香る」なので、法的にはこれでもいいのだろう。

 だが、どうも、もやもやする。

 わたしは、実態と一致しない売り文句が、気になってしかたないのだ。

 たとえばチーズを使っていないのに(少なくともラベルにチーズと書かれていないのに)商品名や売り文句にチーズという言葉を入れている商品に腹が立つし、乳製品を使っていない、またはごく微量だろうに「クリーム」や「生クリーム」という言葉を宣伝文句に入れる商品にも閉口している(クリームとは用語として乳由来のものに使用するため)。また、バターが少量なのに、使っているバターは100%国産ですと書いて、バターがたっぷり使われているという誤った印象へと誘導する商品や企業も、見かけるたび「またか」とあきれている。

 そうしたことがどのくらい不快かというと、知識不足で(もしくはうっかりと)間違ったことを書いてしまう小規模店のほうが、消費者に優良誤認させかねないぎりぎりのラインを狙ってくる企業より、個人的にはマシであるし、将来的に好感が持てるかもしれない余地があると思っている。大きめ企業は、過失ではない可能性があるためだ。

 多くの消費者に、こうしたことを広く気に留めてもらいたいし、こういうことを指摘する人(つまりわたしのような存在)が、煙たがられることなく自然に受け止められる世の中であってほしい。