慣れとは恐ろしいもので

 6月下旬から今日までの約10日くらいのあいだ、家から出るときにマスクをするのを忘れて、玄関のドアに鍵をかけてしまったことが数回ある。出かけようとして数歩で気づいたが、なぜ気づいたかといえば時刻確認のため画面を覗いただけで、iPhoneが開いたからだ。「あ、顔認証ができている。つまりわたしはマスクをしていない」と。

 もし将来的にiPhoneがマスク顔に慣れる技術が開発されたり、あるいは何らかの裏技でマスクをしていても無関係になることがあれば、わたしは気づかずに、歩き出して遠くまで出かけてしまうことだろう。

 暑いというのもあって、できればマスクはしたくない。その思いが「忘れる」につながりやすいのかもしれない。

 いっぽう、都内の状況は、よくなる兆しはまったく見えない。これでよくマスクを忘れそうになるものだ。ある意味で、この状況に慣れすぎたあまりに、これ以上に「どうひどくなるか」が見えにくく、気持ちが疲れきっているのだろう。

 これでも、オリンピックをやるそうである。もう、ため息も出ない。