服や靴を少ししか持たないのはわたしだけではなく、同居家族も同じだ。たいていは予備がなくてもなんとかなるような暮らしだが、今日は昼に出かけて足がずぶ濡れになったというのに、夜に同じ靴を履かねばいけないことになったようで、どうするのだろうかと心配になった。
大量の新聞紙を何回も詰めては水分を吸わせる作戦に出たようだが、その方法でなんとかなるのはせいぜい24時間後だろう。半日では無理だ。
そこで、もしや使えるかと、布団乾燥機を提案してみた。新聞紙である程度まで水分を吸った靴をネットスーパーからやってきたレジ袋に入れて口をふんわりと結わえ、布団乾燥機のホースをそこに入れて、温風を当てた。
ひとまず1時間でいいかと思ったら、途中で見たところ30分でかなり乾いたようだ。ねんのために10分ほどタイマーを追加し、袋から出して空気に当てていると、完全に乾いたようだった。おかげで家族も無事に出かけられることに。
本来なら似たような靴の予備もないのはよくないのだろうが、今回はこれで間に合ってよかった。