短歌が人気らしい

 今日、Facebookで素朴な表現を見つけて、俵万智の「サラダ記念日」を思い出した。わたしにも才能があったらよかったとつくづく思うが、自分が詠みたいことが自然にこみあげてくる場合ならばともかく、短歌を生み出せる人そのものに憧れるというのは、スタート地点からして違うのだろう。

 俳句や短歌を投稿し、閲覧できるアプリも何種類かあって、人気なのだとか。

 高校生のころ、百人一首はすべて暗記したのだが、いまではすべて言葉にできるのは五首程度だろうか。上の句、下の句のどちらかだけを覚えているものがあり、うっかりすると混ぜてしまいそうになる。

 好きであり、すぐに口から出てくるのは、たとえば以下:
 ○ 瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)の / われても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ
 ○ 逢ひ見ての のちの心に くらぶれば / 昔はものを 思はざりけり

 こちらはもう、定番中の定番。それに現代にも通じる。
 ○ ひさかたの 光のどけき 春の日に / 静心(しづごころ)なく 花の散るらむ

 さて、気分がつい塞ぎがちになってしまう昨今だが、わたしも何か書きたい気分になったときは、いつでも書き留めておけるように、ゆったり気楽にかまえていたい。