市販の惣菜で出るプラスチック容器

 今週は新しく高円寺店も配達を開始した「東急ネットスーパー」をお試しで呼んだほか、セブンミールのネット受付が再開した記念に弁当を2個購入してみたのだが(セブンミールはネットで予約注文して店舗に取りに行く)、やはりプラスチックごみの袋が、大きくふくらんでしまった。回収は月曜なのだが、水曜日ころからすでにいつもよりも袋が大きい。

 プラスチック容器…ほんとうに、資源に活用されているのだろうか?
 再活用をやめて燃やしてしまい、その熱を入浴施設に使う地域もあると聞く。

 たしかに、この日本の現状を見ると「じゃんじゃん燃やしちゃっていいですよ、熱でお湯をわかしますから」と、まるで奨励するようなことはよくないとは思うが、いくら容器を簡単にすすいで資源ゴミに出しても、それらが使われているような予感がまったくないのだ。
 軽くすすいだくらいで、さまざまな用途に使われていた素材を「何か」に使えるようになるのだろうかと、ずっと疑ってかかっている。内心けっこう信じていない。だがそれが現状の決まりだし、もしかしたらわたしの勘違いで世の中の役に立っているかもしれないので、きちんと分別して出している。

 かといって、弁当や惣菜の容器を使い捨てプラスチック以外にすることは、おそらくかなり難しい。

 ごく近所の店から店屋物として取り寄せるならばともかく、外部の店が作った商品をスーパーがとりまとめて店頭に並べたり、あるいはネットスーパーとして配達する場合、密封できる必要があるほかに、回収ルートのあてがない容器で配達はできない問題もある。容器を何往復もさせるだけの物流コストや洗浄の手間を考えたら、くり返し使用する容器の実現は難しいはずだ。
 考えられるとしたら「どこの地域でも、何の弁当や惣菜でも、同じ規格ものの容器を界隈で転用する(つまり個々の容器を元の会社まで送り返すのではなく、界隈の業者で再使用する)」という方法だが、これも現実的ではない。人口の多いところに容器がだぶつく。商品を送り出す元の企業は、新品を使わざるを得ないだろう。

 だが、ここまで考えてもなお、やはり市販惣菜や弁当は買ってしまう。年齢が高くなるにつれて調理回数が減るらしいと聞いているが、作ることも食べることも好きなわが家でさえ、一部を作って残りを冷凍食品のおかずにすることは増えてきている。

 プラスチック容器は、今後はどうなるのだろうか。