映画「コーダ」の曲が耳から離れず

 数日前の夜中に、どこかのチャンネルで「コーダ」を放送していた。途中から最後までをちらちらと見ていたが、歌が耳に残った。翌日も、その翌日も、歌が頭から離れない。
(ちなみにこういう状況を英語で earworm という。耳にこびりついてしまって離れない状況)

 曲名すらわからなかったのだが、家族がApple Musicにあると教えてくれたのでリンクしてみる。映画のオリジナル曲ではなく、「耳にしたことはある」という懐かしさとセットになって耳をくすぐる。

 聴覚障害がある家族のなかで主人公の女性は唯一の健常者であり、子供のころから家族と世間をつなぐ通訳の役割をになってきた。だが歌が好きで、才能があると気づいた人たちの応援もあって、少しずつ自分の人生をつかんでいくという話だ。

 話題になったときには見るのに気が重かったが、偶然にも放送中に出くわした縁で見ることができた。自分の夢をつかむ決意をした主人公、背中を押してくれた家族。終わり方もよく、見てよかった。