「ケイ・スカーペッタ」がドラマ化されるのだが

 2月ころに耳にした情報。検屍官シリーズ(パトリシア・コーンウェル著)がニコール・キッドマン主演でドラマ化されるという。タイトルは「ケイ・スカーペッタ」になる模様。

 だが、共演のジェイミー・リー・カーティスが「妹のドロシー役」であると各社が書いているのだが、これはもう、映像化の際に設定を姉に変えたとしか考えられない。記事を書いた各社も、それを読んだ読者も、なぜ誰も突っこまない。女優としての実年齢もジェイミー・リー・カーティスのほうが9歳上で、役どころとしてまだ母親役があるニコール・キッドマンにくらべて、ハロウィンシリーズでは祖母役も経験しているのがジェイミー。これはもう、妹などと書いている場合ではない。

 英語では sister で済んでしまうが、日本語、中国語、その他いくつかの言語では、年上かどうかで訳す単語が違うので、訳者や編集者はきっちりと確認しているはず。そのことからも、世界の読者は「妹」と認識している人が多いと思われる。

 これはもう「設定を変えた模様」などのひと言がなければ、違和感ありまくりな状況である。そろそろ続報が出るかと思ったが、少なくとも日本語のメディアでは、何も追加情報は出ていないようだ。