バケットリスト(死ぬまでにやりたいこと)のバケットとは

 年齢を重ねても知らないことがたくさんあるものだと、つねづね考えている。たとえば(運転免許がないのだから当然だが)ガソリンスタンドの給油がわからないし、和装に親しんでいないのだから当然だが「急な葬式のとき和服はレンタルできるにしても着付けができない」と思う。さらに最近よく考えるのが「この先さらにスマホで何でもできるようになったとき、自分はついて行けるのか」である。現在はそこそこ使えているが、ちょっとした作業にはパソコンのほうが安心だ。

 さて、ひとつずつでも「これは死ぬまでに」と考えておくべき時期に、さしかかってきた。英語では bucket list (バケットリスト、つまりバケツのリスト)と言うが、そのbucketは何なのか検索したところ、 kick the bucket (バケツを蹴る)というのが、死ぬ意味だという。

 では「なぜバケツを蹴ると死ぬのか」と検索すると、英語のWikipediaによれば(Wikipedia: Kick the bucket)、諸説あるものの、豚を屠って梁から下げておくと、まだ命が少しある状態の豚が動きまわって梁を蹴る…ということに由来する説があるそうだ。そして梁は(イギリスのノーフォーク州の方言で)以前からbucketと呼ばれており、現在でもその意味で使われることがあるという。

 とりあえずわたしのバケットリストのうち、上の方に来そうなのは、何かひとつでもいいから「きちんと調べたまともな文章をかっこよく発表すること」だろうか。ブログばかり10年以上もやっているが、何らかの著作っぽいものを目指してみたい。