fruit に冠詞の a は不要のはずだが

 Duolingoを相変わらず毎日やっている。現在は7カ国語だ。

 想像であるが、各国語の問題作成と解答事例にはネイティブが参加していて、だいたいのお題がDuolingo側から提示され(たとえば「あの男の子がわたしのリンゴを食べている」など)、それを複数人数でチェックする仕組みなのではないかと思う。ウクライナ語、ロシア語、ポーランド語の例文には、ミルクとリンゴとスープとパンがやたら出てくるし、ほかの言語でもそういう傾向はあるのではないだろうか。

 だが、その「英語との間の厳密さ」には、言語によって差がある。非英語圏の人間だからか、わたしは英語で学習対象雲語の問題を説いていても、けっこう冠詞に無頓着だ。a / the などは「ここ、入力なくてもいいよな」と飛ばしてしまうことがあるが、ロシア語問題だとほぼ間違いなく「冠詞がはいってないよ」とバツになってしまう。ほかの言語ではそこまで厳しくなくて、事例として名詞を並べている意味合いならばとくにだが、ゆるく判断してもらえる。

 ほかにもそれぞれの言語で問題の傾向や特徴があり、おもしろいのだが、点数を競って上位に行くことを考えている人の場合は、問題は別にある。「Duolingoで正解をとれるかどうか」なのだ。たとえば間違いを出さずに何回か問題を連続して解いていると、そのレベルの問題を(ほんの少しだが)飛び級させてもらえることがある。その連続正解中に「Duolingo風にはどれが正解か」を読み間違えると、悔しい。

 I like fruit. くだものが好きです。
 くだものというものを集合名詞としてとらえた場合、これが普通に使われる英語だろうと思う。だがDuolingoの問題で、フランス語から英語にせよというとき、フランス語では J’aime les fruits で複数形扱いだ。このまま英語にしたら I love fruits. なのだが、もしDuolingo的に予定されている正解が「 les を the にせよ」となっていたら、the fruits にしなければいけない。だがこれ、意味が微妙に違ってしまわないだろうかと、あれこれ考えて…時間が過ぎていく。だが I love fruit. と集合名詞的に訳してバツをくらったら困る。そこで、考えた。

 もしや、Duolingo 的には、英語では普通は使わない I like (a) fruit. がオーケーなのでは?

 …度胸を出して、入力してみた。

 ……通った。 a を付けて fruit が、そのまま正解として通った。驚いた。

(もちろん、the fruits でも、通ると思う。だがほんとうにわたしが使いたかったのは I like fruit であり、それが通るのかどうかは、同じ問題が出たときにバツになる危険性を覚悟でやってみるしかない。確実に英語としておかしい a 入りが通って正解になったことが、今日の驚きである)

 現在「黒曜石リーグ」に昇格。なんとかこのまま最後の「ダイヤモンド」に昇格したい。

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