外国語の音声変換

 語学学習アプリ Duolingo を、Mac / iOS / Android (AmazonのFire HD8) で試している。Macの場合はChromeを使えば音声テストもあるらしいのだが、わたしはSafariを使っているので会話モードの出題はない。
 静かに学びたいときはMacのSafariでイヤホンを付けて学習、発音チェックをしたい場合はスマホやタブレットのアプリでやっているのだが…この音声変換の操作で、タイミングによっては失敗してしまうことがある。

 iOSでもAndroidでも、英語の聞き取りに関してはAIがかなり優秀。ただしいったんきれいに入力してくれたあとで、聞き間違いだったかもしれないと勝手に直してしまうことがあり、その変更があったことに気づかず確定ボタンを押すと、Duolingoに怒られる。よくよく見るとAIがスペルを変えてしまっている。

(以下は、どんな文章でも自分でキーボードを打てる人には関係ない。わたしにとってはスマホやタブレットのキーが小さく、音声でAIにやらせたほうが時間が短縮できるという横着な発想で音声を優先している。小さい画面でもタイピングが苦でない方は、音声を使わず手で入力していただければと思う)

 たとえば the dog ではじまる文章を音声入力する。聞きとったAIが the dog 〜 と出力したのを確認してから後半の文章を見て問題ないと考え、確定クリックをしたつもりが、AIがあとから勝手に「冒頭は that dog のほうがよかったんだろうか」と、頭までもどってしまい、that dog に変更してしまうようなことがある。

 それでDuolingoにバツを付けられたので腹が立っていると、数分後にまた the dog が出てきた。ゆっくりと the dog を発音したわたしの目の前に現れた文字は「そんだけゆっくり言うんだからきっと the dog ではないんですよね、fat dogですか〜」と…それなら冠詞が必要だろうが〜。冠詞なくfat dogで出る文章って奇妙だろ〜が〜っ、おい〜っ。

 また、長めの文章を英語で読んで「ここ、聞き間違えているぞ」と手で入力しなおししている最中に、AIもそれに気づいて同じ場所を触ろうとすることもある。中に人がはいっているんじゃないかと思いたくなる。

 だがDuolingoのおかげでKindle読み書き専用機だったFire 8にも活躍の場が増えて、なかなか楽しい。

 ちなみにiOSでDuolingoをやっているとき「フランス語のキーボードを入れませんか」と表示が出たためそれに従ったところ、フランス語も音声入力ができるようになった。英語とフランス語はキーボードが自動で切り替わり、フランス語の問題のときはフランス語で入力できる。Androidでもこういうことができるのかどうかは、まだわからない。